ネットの公式記事
・「Tweedia」が3度目の正直で悲願の優勝に輝いた『声優Jrバスケ3x3 SJ3.LEAGUE』第3回公式戦レポート - music.jpニュース 2019年10月09日
・SJ3リーグ第3回公式戦、準優勝! Rocket Base 2019年10月10日
※試合の描写に関して間違いがいろいろあるとおもいますが、SJ3から試合のダイジェスト映像が公開されたあとでその部分を訂正・加筆する予定です。大会の雰囲気などを伝えることが目的で書いているので、その部分は大目に見ながら読んでください。
10月6日日曜日、『SJ3.LEAGUE第三回公式戦』を見に南長崎スポーツセンター体育館に行ってきた。
『SJ3.LEAGUE』は声優Jrバスケ3X3(スリー・エックス・スリー)とゆう、新人声優や声優の卵たちによる3対3でハーフコートで行うバスケットボール・リーグで、2018年春に第1回の公式戦が行われて、春と秋の年2回開催で、今回で3回目とゆうまだまだ始まったばかりのイベント。
そんなバスケの大会にアクタリウムのメンバーが出て、なおかつ入場無料とゆうことで、これは1度見ておくべきだろうとおもって行ってきたわけです。
ちなみに入場無料とはいえ出場チームの母体となっている会社もスポンサーだったりするので、現場で販売しているグッズを買ったり、有料ファンクラブ(無料プランもあり)に入会しないとどうしようもないとゆうのを現地に行って知る。
それ以外にも声優イベントとゆうだけあって、オタク文化を担っている有名な企業がスポンサーに名前を連ねているので、その名前を見るだけで正直いってかなりグッとくるものがあった。
アクタリウムのメンバーの所属するWONDER ROCKETはみかりん、きょーこさん、ちぃちゃんの3人と、Rocket BaseのレーベルメイトであるSUMMER ROCKETのはなちゃん(茉莉はなさん)、みやびちゃん(榛名みやびさん)、さきえちゃん(空野沙希恵さん)の6人によるチーム。
そんなWONDER ROCKETは初参加だった第1回大会で3位とゆう成績を残しているだけに、1回戦で負けちゃったらどうしようとゆう不安がある一方、14時開始で18時終了とゆう長丁場の大会だけに、1回戦で負けちゃったら、大会の空気がだいたい理解できたきりのいいところで会場をあとにしようとゆう算段もあったりした。
まだ小雨がほぼ降る中、地下鉄の大江戸線の落合南長崎駅A2出口から会場である南長崎スポーツセンター体育館に2分で到着。階段をあがって3階まで行くとバスケットコートまでの通路に長テーブルが出ていて、そこでA3ぐらいのサイズの厚めの用紙を受け取る。
てっきりそれがプログラムなのかとおもったら、表には『SJ3』のロゴで、裏面は出場する8チームのロゴが載っているだけ。しかも折れ線が細かく入っていて、いったいなんなのだろうとおもったら、要するにその折れ線に沿って折っていくとハリセンになって、これを使うといちいち拍手で手を傷めずに済むとゆう応援アイテム。
それを手にしてコートの入り口まで来たところで係の男性に「スリッパなどの履き物はご利用になられますか」と訊ねられ、「あっ、持ってきました」と、事前に購入しておいたうわばきに履き替えてコートへ足を踏み入れたのだけれども、入口でわたしてくれるペラペラのスリッパは体育館のものではなく主催者の自前なのか、いちいち袋から出して観客にわたしている光景を目にした。
そんなスリッパは本当にペラペラで、足音を吸収してくれるほどの厚みもないのであちこちでドスドスとゆう足音がコート内に響いてるし、それをおもしろがってあえてジャンプしたりしているノリのヤングな男子たちもいて、音が響くだけでなくて衝撃も足の裏から伝わってくるので、なかなかそうゆう男子たちの近くには寄りたくないし、寄ってこないでほしいなぁとゆうのが本音だった(割と後ろのほうではしゃいでくれてたのでそこまでの迷惑ではなかったけど)。
アクタリウムのファンは穏やかな人たちが多いので(ほかのユニットと比べたら年齢層も若くないんだけど)そうゆうノリの人はこの日もいなくて、自分にとってはこのファンの輪がとても居心地がいい。そして当然のようにもうすでに到着していい場所に陣取っているのでさすがだなぁと感心。自分は人垣の後ろからそこそこよさそうなスポットを探して荷物を下ろす。
時刻は13時半。開会式の30分前なのだけれども、事前に試合の対戦カードやタイムテーブルが告知されてないこともあってか、自分の応援してるチームが第1試合に出るかもとゆうことだとおもうけれども、その後の時間帯と比べても会場は結構埋まっていた。
最初は男性のほうがかなり多いかなとゆう印象だったけれども、時間が進むにつれて女性客がどんどん増えていって、その女性たちは最後の決勝戦まで見ていたりしたので、意外と女性が多いとゆうのが客層の最終的な印象で、そういった人たちの多くは出場選手たちの友達なんだろうとおもわれた。準決勝からは試合中に選手を応援する女性の声が飛び交っていた。
開会式が始まり、ユニフォームをまとった選手たちが全員入場し、各チームのマスコットの女の子のキャラクターパネルの前に並び、駒田航さんの進行によって新マスコットが紹介される。
そのあとに豊島区長があいさつが続き、事前に書いたスピーチ原稿を読むのでは全くなく、本当にその場にいる人たちに向けて区長としての言葉で話していて、とても好印象の持てる内容だった。
開会式の途中からスタッフの人が写真入りの選手表の載ったフルカラーのフライヤーを配り始めたので受け取ると、今回はお休みSUMMER ROCKETのむぎちゃん(紬木むぎさん)も載っていた(出演舞台の稽古期間中だと事前にわかっていたからかなのちゃんは載ってなかったけど)。
開会式が終わると同時にグッズである大会のかわいいマフラータオル(全1種 2500円)、各チームマスコットのランダム缶バッジ(全8種 500円)、おなじくランダムステッカー(全8種 400円)の販売が開始。
缶バッジもステッカーも自分で引くのではなく、スタッフの女性が引いて持ってくるのだけれども、2個買った缶バッジの封を開けたらまさかのダブリ。若干やりきれない気持ちと幸先の悪さに不安が募る。まぁ、入場料だとおもって払ってるからいいんだけどさ。ステッカーも買ったけどWONDER ROCKETのキャラは出ず。
第1試合のBeiDou(北斗ペンギン)とPuaPureParty!(81プロデュース)の試合が始まり、会場にはそれまで流れていたハウス系の洋楽から一転して人気のアニソンが爆音で流れ、そのリズムに合わせて観客は手拍子やハリセンで応援していく。
音楽はコートのはじっこでDJがリアルタイムでラップトップから流していき、ファウルがあると選手に審判の声が聞こえるように音をしぼったり、フリースローになると緊張感を出すために投げるまで音楽をとめたりとゆう感じだった。しかもフリースローを投げたらまた別の曲になってたりするので、膨大な曲数を流していた。
そして駒田航さんはひとりで全試合を実況。この実況が本当にすばらしくて、ちゃんと選手の名前も出しながら実況していくので、アクタリウムのメンバーがバスケをしてる姿が見られるだけで貴重な体験なのに、そこに輪をかけて名前も交えて実況を聴くとゆう体験に感激してしまった。出場した選手の名前は必ずといっていいほど試合中に名前を呼んでくれる。
ルールは
・ハーフコート
・1チーム3人+控え1名(試合中交代可)
・1試合10分。どちらかのチームが先に21点入れたらその時点で終了。
・シュート1本につき1点。ロングシュートは2点。
・攻撃側は12秒以内にシュートしなければならない。
・攻守交代時は2ポイントラインの外から攻撃を始めなければならない。
だいたいこんな感じ。
WONDER ROCKETは6人が参加しているけれども、選手として登録されているけれども、ちぃちゃんとみやびちゃんは応援メンバーとしての参加だった。
BeiDou vs PuaPureParty!の試合は「0-7」でPuaPureParty!が勝利。0点とゆうスコアがあまりに重く響いて、WONDER ROCKETもなにもできなかったらどうしようと不安になってしまう。
そして第2試合がWONDER ROCKET(ロケットベース) vs TSAngel(東京声優アカデミー)。
選手たちがコートに入ってきてまずは練習タイム。両チーム入り乱れて各選手がドリブルをしたりシュートを打ったりしている。あちこちから同時に放たれるシュートは入るボールよりも入らないボールのほうが多い。そんな中できょーこさんやみかりんがシュートを決めているのを見て少し期待が高まる。練習の光景を見れただけでかなり胸がいっぱいになってしまう。
練習中に応援メンバーによるコーナーがあって、「このチームは『楽しむ』のがモットーなので、ぜひ試合を楽しんでプレイしてください」と言ったみやびちゃんに続いて「いまのチームは結成されたばかりのメンバーですががんばって」と、ちぃちゃんがエールを送る。
WONDER ROCKETはアクタリウムとSUMMER ROCKETの混合チームだけれども、そのふたグループの歴史をひもといていくと、アクタリウムは前世である姫イド隊は先輩であるみかりんのもとに後輩としてきょーこさんとちぃちゃんが同期で入ってきて、ちぃちゃんは先輩と同期の活躍を応援することになるのだけれども、SUMMER ROCKETもおなじような感じで、はなちゃんとむぎちゃんが先輩としていたところに後輩として同期でさきえちゃんとみやびちゃんが加入したので、みやびちゃんも先輩と同期の活躍を応援するとゆうこの日のWONDER ROCKETの構造が心に引っかかった。
同期どうしの4人を性格的に対比しても、きょーこさんとさきえちゃんは人当たりがよくて前に出るタイプで、はじめましての相手にも自分からガンガンいけそうなタイプなのに対して、ちぃちゃんとみやびちゃんはどちらかというと人見知りをしそうな感じで一歩ひいて控えめなタイプとゆうイメージなので、本人たちがどうおもってるのかは知らないけれども、はたから見ているとお互いがとても近いように感じた。
さらには大会終了後にみやびちゃんが応援団長をやったことがあるとゆうツイートを見て、ちぃちゃんが学生時代にチアリーディングをやっていたことがあると知っているので、さらにこのふたりのイメージ近さに拍車がかかったりもした。
残るみかりんとはなちゃんについては、ふたりともこの1年のあいだに長い髪をバッサリと切っていたり、ここですでに書いてしまうけれどもバスケが得意だったりと、重なる部分がある。
たぶんなのちゃんとむぎちゃんもどこか似ている部分があるんだろうとおもう。そのふたりを知っている人ならなんとなくピンとくるんじゃなかろうか。
SUMMER ROCKETを見ていてむぎちゃんの身長が小さいがゆえに、ずっとむぎちゃんのことはみかりんと重ねて見ていただけにまさかみかりんとはなちゃんが似ているなんてこの日までおもったことはなかった。
とにかくアクタリウムとSUMMER ROCKETはキャラクターの座表軸が似ている気がして、どちらもおなじレーベルのふた組とはいえ不思議な符号だとおもう。
試合はみかりん、はなちゃん、さきえちゃんの3人がスタメンでの出場で始まり、先制点を許すかたちになりながらもはなちゃんの活躍により逆転するも、みかりんが2回転倒するなどがあり、4-4に追いつかれたところでタイムアウト。
ここでさきえちゃんに代わってきょーこさんがコートに立つ。そしてだんだんとみかりんとはなちゃんのコンビネーションが上手く回り始めて、みかりんやきょーこさんもシュートを決めるなどしてどんどんと点差を離していき、終わってみれば10対4で勝利となった。
この試合ではなちゃんのバスケの上手さとゆうのが誰の目にも明らかだったとおもう。自分でドリブルしてゴール下まで行ってシュートを決めることもできれば、みかりんからのロングパスをゴール下で受けて一瞬のうちに得点を奪えたりと、10点中ほとんどがはなちゃんによる得点とゆう大活躍ぶりだった。
そんなはなちゃんは試合中にシューズがつま先の部分が上下にパックリと裂けてしまい、急きょ応援しているみやびちゃんのシューズをかりてその後の試合も出場を続けるとゆう珍場面もあった。
前日深夜に放送されたSJ3の公式ラジオ番組『だからBもスキ~バスケット・ビスケット~』(ラジオ日本)ではなちゃんは「WONDER ROCKETはメンバーの入れ替わりで新しい子が入ってきたんですけど、一緒にいる時間がすごく長いチームメイトなので、チームワークを大事にしてがむしゃらにがんばりたいとおもいます。よろしくおねがいします」と言っていたけれども、まさにがむしゃらなプレイだった。
どちらかといえばはなちゃんは元気いっぱいとゆうよりもクールなイメージなのだけれども、みかりんがはなちゃんの動きを見ながらパスを出している感じで、バスケだから通じ合えたとゆうものをふたりから感じる。
あとで調べて知ったことだけれども、はなちゃんは1回戦で負けてしまった前回大会では得点の半分以上をロングシュートであげていて、ゴール下でガンガン決めていく今回のプレイとのスタイルの違いに、映像を見ながら驚いてしまった。
試合が終わって会場の片隅で主催者側のビデオカメラに試合後のコメントを軽く撮り終えて、さらにSUMMER ROCKETのプロデューサーでもあるyossyさんが写真を撮っていた。
yossyさんはアクタリウムが初めて雑誌に載った「Rocket vol.17」でアクタリウムとSUMMER ROCKETの写真を撮った人物でもあり、この日はWONDER ROCKETのカメラマンとして試合中も写真を撮影したりと大忙し。
残念ながらアクタリウムのプロデューサーの水野寛さんは仕事とゆうことで会場に姿はなかったものの、yossyさんやWONDER ROCKETのメンバーのツイートを見てリアルタイムで試合結果をチェックしながら応援していたらしい。
個人的な話になるけれども、ここで会場をいったん出て、近くにあったスーパーマーケットのライフまでメモ帳を買いに行ったりした。このときまで別にこのレポートも書くかどうかすら決めていなかったくらい、ふわふわな気持ちで会場まで向かっていたし、会場の中でもぼんやりしていた。
そして戻ってきたところがちょうど第3試合のちぇるびあっち(81プロデュース) vs KOGAKUIN TWISTER(日本工学院)の試合が終わろうとゆうところで、試合終了間際に放ったシュートが決まり、4-5でKOGAKUIN TWISTERが勝利し、会場が大きくわきあがった。実況している駒田さんも大興奮。
ちぇるびあっちには大会終了後にみかりんが念願のツーショットをTwitterに上げていた元A応Pの福緒唯さんが所属していたチームで、みかりんは姫イド隊として2014年に4組しか出演していないイベントの『姫の学芸会』で福緒さんが加入前のA応Pと共演していたり、福緒さんが加入後のA応Pと姫イド隊は2015年の『アニ玉祭』(来場者数数万人規模)に出ていたりするけれども、彼女たちの初めてのヒット曲でもある"はなまるぴっぴはよいこだけ"がオープニング曲となった『おそ松さん』の放送開始直後とゆうこともあってかA応Pの扱いは『姫の学芸会』のころとは違っていたりしてふたりが会うことはなく、今回本当にようやく会えたとゆう感じだったとおもう。
2018年にも姫イド隊とA応Pは『アニ玉祭』に出演しているけれども、福緒さんは卒業したあとのこと。ちなみにWONDER ROCKETの1回戦の相手のTSAngelに荒井怜菜さんがいて、コートに杏子と怜菜のふたり荒井がいるとゆう事件も起きたりしていた。
選手表を見ていると、日本の苗字に多い鈴木さんや佐々木さんは1人ずついるけれども、佐藤さんや高橋さんや田中さんなどはおらず。なのにふくお(福尾 5011位)さんと荒井さん(167位)が2人もいるちょっとしたおもしろ空間だった。(全国名字ランキングの順位より)
1回戦最後となる第4試合のTweedia(81プロデュース) vs KOGAKUIN WHIRL WINDS(日本工学院)はロースコアながら4-1でTweediaの勝利。
このTweediaは1回戦こそ4点とゆう得点数だったけれども、準決勝ではKOGAKUIN TWISTERを相手に15-3とゆう爆発ぶりを見せて決勝に勝ち上がったので、初めて大会を見る自分にはどこが本当に強いチームなのかとゆうのは試合を見るまでわからないとゆう感じで、Tweediaが強いチームだとゆうのは帰宅後に過去の大会の結果を調べて知った。
それから多くのチームではショートカットやボブの子が多い中で、Tweediaはショートの子もひとりいるけれども、ほかの4人はみんな長い髪をポニーテルやツインテールにしたりしていて、もともとボブだったみかりんすらも直前になってさらに短くしていることを考えると素の自分たちのままでバスケをするってゆう感じがありつつ、なおかつ強いとゆうことで、大会においてとても理想的なチームのように見えた。
WONDER ROCKETにとって2戦目となる第5試合(準決勝)は初戦を完封で勝ちあがったPuaPureParty!が相手。
練習前に関係者用通路兼選手の待機スペースがあるので、そこの近くに見に行くとみかりんの姿がギリギリまでなく、転倒していたのでもしかしたら出場停止かなとおもっていたら、準決勝にも無事に出場していた。
試合前の練習中の恒例の応援コーナーではみやびちゃんは「はなちゃんが履いてるのはわたしのなので、わたしのくつのぶんまでがんばってください」と言って笑いをとっていたり、ちぃちゃんは「はなさん以外はみんな初出場ですが、未知の力でがんばれ~」とエールを送っていた。
WONDER ROCKETのスタメンはみかりんとはなちゃん、そしてきょーこさん。相手チームのPuaPureParty!は初戦を7-0で勝っていて、さらには駒田航さんとおなじ81プロデュースとゆうこともあって、見ているほうとしてはややアウェイな気分はあった。
81プロデュース、日本工学院、東京声優アカデミーなどは声優が好きな人だったらなじみのある名前なのに対してRocket Baseは圧倒的になじみがないとおもう。とはいえWONDER ROCKETは3度目の出場なので、もしかしたら毎回来てる人にとってはもうそれなりになじんでいるかもしれないけれども、なにせメンバーもガラリと変わっている。
どっちのチームにも知ってる人がいないとして、声優ファンがどっちの活躍が見たいとおもうだろう。そんなことを考えながら見ていたので、自然とWONDER ROCKETの応援に力が入ってしまった。
露骨にWONDER ROCKETのプレイ中に応援の音が小さいとゆうこともなく、会場全体が暖かい空気だったとおもう。とにかく多くの人が自分の目当てのチーム以外の試合もちゃんと見て応援に参加していて、試合ごとに応援の熱気に差があるとゆうこともなく、多くの人が大会自体を楽しんでるとゆう感じだったかもしれない。
試合開始時に先に攻撃できるチームはコイントスで決めるのだけれども、先攻になったのはWONDER ROCKETだった。
試合が始まるとはなちゃんを中心に3人の攻撃力が爆発して5-1と一気にリードを広げたところでタイムアウト。試合中にまつりちゃんがシュートを決めるたびに駒田さんが「おまつりちゃん」と名前を呼ぶので、この日はとにかくはなちゃんの名前が何度も会場に響いた。
そしてタイムアウト明けできょーこさんからさきえちゃんに選手交代。点差のリードもあってか、そこからは攻撃面でいろいろなことを試していたとおもう。
みかりんからはなちゃんへのゴール下へのロングパスは何度もあったし、みかりんはさきえちゃんやきょーこさん相手でもおなじようにロングパスを出していたり、逆にはなちゃんからみかりんへのゴール下へのロングパスとゆうこともやったりしていた。
終わってみれば12-1と圧倒的な力の差でWONDER ROCKETは決勝行きを決めてしまった。みかりんも初戦のように転倒することもなく、ファンとしてはひと安心。
ただその一方で、やっぱり力の差が明確に出てしまうと、大会自体の未来につながるかどうかは心配なところでもあるし、自分の応援しているチームが大差で負けるのを見ている人がいるとおもうと、少し胸が痛むところはあった。
その一方で、前回の記録を超えたいとゆうまつりちゃんの気持ちもわかるし、バスケを中高6年間やっていたその実力をファンに見せたいとゆうみかりんの気持ちもわかる。表彰式で得点王などの個人賞はなかったけれども、そうゆう気持ちすらもはなちゃんからは感じられた。
そうゆうことを考えていくと、経験者に対しては制限をかけるなりするルール作りが必要なのかなともおもった。たとえば経験者はゴールに近い場所(いわゆる制限区域)ではシュートを打ってはいけないとか。登録メンバーを5人の枠に増やしてそのうち経験者の登録は2人までで試合中は経験者は1名しかコートにいられない(準決勝以降は2名同時出場可)とか、そういった感じのこと。
都市対抗野球みたいに、負けたチームの中から1名を補強選手としてチームに加えることができるとかでもいいかもしれない。それはそれで自分の応援する子が次の試合はきっと出ないってことがわかることで不満が出るかもしれないけど。
10年以上前にアイドルがフットサルをする大会があったけれども、もともとはアイドルが一生懸命スポーツに打ち込む姿を見せることが目的だったはずなのに、各チームがどんどん経験者をチームに組み込むことによって、当初の趣旨からそれていってしまい、結果として長く続かなかっただけに、この試合を見ながらそうゆうことを考えてしまった。
準決勝が終わったところで観客を巻き込んだエキシビジョンが行われてたのちにPuaPureParty! vs KOGAKUIN TWISTERによる3位決定戦が行われ、1-1のまま試合終了。
そこからはサドンデスマッチのフリースローで、お互いの選手が交互にフリースローを放って、1点差ついたところで勝者決定とゆうルールが説明され、最終的にPuaPurePartyの勝利となった。
再び観客を巻き込んだエキシビジョンを挟んでから決勝戦とゆうタイムテーブルだった。
ちなみに選手たちは待機スペースにいすがないのでずっと立って待っていなければいけないので、準決勝が終わったら1秒でも長く座っていたいだろうに、それでもみんな座ることなくエキシビジョンを見ながら楽しそうに過ごしていたのは印象的だった。みかりんは小さい男の子が肩車をされてシュートを放つ姿にニコニコで拍手を送っていた。
ちなみに呼び出されてから控室を出るとゆう感じではないようなので、チームごとにコートの待機スペースに来る時間はバラバラで、チームの中でも疲労が溜まってる人はほかのチームメイトより遅れて来たりしていた。
初戦で負けてしまったしまったチームを応援していた人たちが会場からいなくなったことで、
それなりに会場が見渡しやすくなったこともあってか、だんだんと見ている側も試合の前後に選手用の通路ぎわで応援しているチームのメンバーを待つようになって、短いあいだだけれどもちょっとした会話を交わすとゆう瞬間もあったし、普段のライブでは楽屋で待機している姿を見れないだけに、待機しているの姿を見ているだけでもそれなりの感慨があった。
アクタリウムのファンはやはり年齢が年齢だけに「みんなを見ながら『まるで運動会のお父さんたちみたいだよね』ってみんなで言ってた」とゆうのはそういったときのきょーこさんの言葉。
決勝戦前の練習が始まり、応援コーナーもこれが最後。みやびちゃんが「WONDER ROCKETは楽しくがモットーなので、最後まで楽しくプレイして、笑顔で終わりましょう」とゆうメッセージを贈り、ちぃちゃんが「ここまできたらごほうびだとおもいます。ぜひみなさんも一緒にWONDER ROCKETを応援してください」と観客をあおって大きな拍手に包まれる。
WONDER ROCKETの「楽しくがモットー」とゆうのは、まさにアクタリウムが姫イド隊時代から持ち続けてきた精神で、その精神を共有できたからこそグループとして続けてこられたのかなとゆう気がして、みかりんがよく言っている「勢い」とこの「楽しく」とゆうのがいつも自分が目にしているアクタリウムらしさの根底にあるのだなぁといまさらながらに感じた。
TweediaはWONDER ROCKETにとっていつも壁として立ちはだかる相手だった。第1回大会では準決勝で対戦して6-13、第2回大会では初戦で対戦して10-15と、どちらも負けている。
そのTweediaは3大会連続の決勝進出となるものの、前回、前々回と2回連続で今回は出場していないCLU+CHとゆうチームに負けていて、今回が3度目の正直。どちらにとっても負けられないドラマがあった。
残念ながらCHU+CHはチームがなくなってしまったらしい。すばらしい選手がいても、その子は輝ける場所を失ってしまったとゆうのことをおもうと、こうしてWONDER ROCKETを続けて出場させてくれているRocket Baseの人たちに頭が下がる。
今大会ではWONDER ROCKETは1回戦は10得点、2回戦は12点とどちらもハイスコアな展開、Tweediaは1回戦こそ4点だったものの2回戦では15点とゆうことで、アブレッシヴな展開の決勝戦になるのは誰の目にも明らかだった。
WONDER ROCKETのスターティング・メンバーはみかりんとはなちゃんのフル出場コンビにきょーこさんの3人。
コイントスの結果WONDER ROCKETのボールで試合がスタートし、先制しては追いつかれ、そして2-2から逆転を許して2-3。わずか1分のあいだに目まぐるしくスコアが動く。
そこからファウルをもらってきょーこさんがフリースローを放つも惜しくも外れてしまう。
開始1分の激しい展開から今度はどちらもゴールを許さない展開が1分続き、その沈黙をはなちゃんが破る。しかしまたすぐ突き放されて3-4。
はなちゃんがボールを持って自分のマークをかわしてゴール下へ持ち込んでシュートを決めて4-4。このとき近くにみかりんがいて、自分をマークしている相手がはなちゃんのもとに行かないように体を張って止めるスクリーンプレイをしていて、ちょっと涙が出る。
みかりんの身長は145cmで出場してる選手の中でいちばん身長が低かったとおもう。そんな選手がここまでフル出場しているとゆうのは、みかりんのことを知らない人たちにとってどう見えていたんだろう。
基本的にセンターライン付近から試合がスタートするときにWONDER ROCKETの攻撃はみかりんから始まる。自分をマークしてる相手が155cmでも10cmも大きいわけで、最初のパスが通らなかったら試合を組み立てることすらできないし、ドリブルで抜こうとして苦労している姿も目にした。決勝なのだから相手だって強い。
『スラムダンク』を読んだことある人なら湘北vs海南で、牧紳一とマッチアップをしたときの宮城リョータのことをおもいだすとその大変さがわかるとおもう。パスを出すのも大変なら相手がボールを持ったときに守るのにも消耗が大きい。
このとき控えにいるさきえちゃんは160cm近くあるのにその選手を控えにおいてみかりんを使い続けている理由を、そのプレイでわかってもらえただろうか。あの小柄な体から放たれるゴール下への鋭いパスやボールのキープ力で。
試合は4-5になったところでタイムアウト。この時間に再びちぃちゃんとみやびちゃんから仲間を鼓舞するメッセージが会場に響く。そしてきょーこさんからさきえちゃんに交代。
試合が再開され4-6と、ついに2点リードを許してしまう。はなちゃんがフリースローを決めて1点差に縮めるも5-7と突き放される。
そして2点ラインの外側とゆうゴールから離れたところでみかりんが転倒してしまい、その間に3人に攻め込まれ、ゴール下をみやびちゃんとはなちゃんのふたりで必死に守る。
あっとゆう間に残り2分。ドリブルでゴール下に持ち込まれてレイアップシュートが決まり5-8。みかりんからはなちゃんへゴール下へのロングパスからシュートを決めて6-8。
しかしフリースローから6-9、さらに6-10と4点差まで広げられてしまう。残りは1分しかない。
はなちゃんがロングシュートを放つもリングにはね返されて、それでもゴール下からねじこんで7-10。このとき相手のファウルをさそい、フリースローとなり、落ち着いて決めて8-10と一気に縮める。
残り30秒とゆうところでみかりんが激しく衝突してしまい、きょーこさんと交代。
残り10秒しかないところではなちゃんがロングシュートを決めて10-10の同点。会場が大きくわきあがる。ゴール下でもファウルをさそえば2点、外から打っても2点。圧倒的な存在感だった。
しかし3度目の正直のかかっているTweediaは一瞬にして突き放してしまう。まさに電光石火だった。それまでの勢いも喜びも一瞬でかき消す強さだった。そしてこのまま試合終了。10-11でTweediaが初優勝を飾った。
試合終了直後、きょーこさんは泣いているようにも見えた。本当にあと一歩だった。あと数秒守りきれていたら、もしもあのときのフリースローが決まっていたら、それだけで違う未来だったかもしれない。
得点の多くははなちゃんだったし、コンビネーションとしてもみかりんとはなちゃんが目立ったけれども、実はきょーこさんもさきえちゃんもこの試合のカギを握っていた。チームとしてあと一歩なにかが足りなかった。
WONDER ROCKETとして初めての準優勝は大会の決勝戦として記録に残る名勝負だったとおもう。今後これだけ接戦の決勝戦が見られるかどうかわからない。すごい試合を生で体験したとゆう実感がある。
優勝チームにはNACK 5のラジオ番組に出られるとゆうこともあって、WONDER ROCKETのメンバーとしてはそこに出たいとゆう意気込みもあったとおもう。歌もダンスもバスケもできて、さらにトークもおもしろいことを初めてのラジオ局での放送で初めて出会う人々に伝えるためにも、優勝を目指す意味は大きかった。
閉会式では表彰式があり、さらにSJ3の代表がスピーチがあり、フォトセッションなどがあった。
決勝が終わって選手たちはいったん関係者用の通路で待機していたのだけれども、決勝戦を戦ったチームの選手たちをスタッフの女性がくしで髪をとかしたりして、フォトセッションに向けてそうゆう心遣いもあるんだなぁとゆうのも目撃した。
みかりんは前髪を1度整えてもらったあとに、熱がひいていかないのか、タオルで顔をあおいでいるうちにまた前髪が汗でおでこにピタッとはりついてしまって、再び整えてもらったりしていた。それでも激しい衝突をしたあとなので、なにごともなく無事である姿に安心した。
大会の前日から練習時の筋肉痛におそわれているツイートをしていたので、このあとでさらなる筋肉痛におそわれているさまは想像に難くない。SUMMER ROCKETは翌日にむぎちゃんの生誕ライブとゆうのだからすごいスケジュールだとおもう。
閉会式が終わったころには18時半を回っていた。立ちながらの観戦はなかなか体力を使うものだったけれども、とても楽しい1日だった。きっと予習をして各チームの過去の戦績や選手たちひとりひとりについて知っていたらもっと楽しかったんだとおもう。
想像を超える瞬間や新しい出会い、知っている人たちのここでしか見られない姿、そういったものがこの場所につまっていた。
まったく、声優バスケは最高だぜ!!