レポート

『姫イドWonder Party!~明日へ連れていくよ~』に行ってきたよというお話

 

 開演前

 

2月2日土曜日、渋谷MilkyWayで行われた姫イド隊の活動休止前最後のワンマンライブ『姫イドWonder Party!〜明日へ連れていくよ〜』に行ってきた。

 

午前11時開演、10時半開場というかつてないほど早い時間のワンマンライブ。開場5分前にはMilkyWayのあるビルに見慣れた姫イドファンの姿の一団を発見。受付場所を訊くと3階ということで3階に行って予約していた名前を言ってチケットをゲット。前売り料金+1ドリンクで2600円。

 

受付の若い女性が名簿にチェックをしていくのだけれども、その名簿を見ると右端の数字が60を超えていて驚く。前回のワンマンライブの倍の人が来るというイメージ。2日前に予約を入れた自分のナンバーは59だった。

 

ちょうどそのチケットを売っている場所にスタンドフラワーが出ていたので、撮影して大丈夫か訊ねる「大丈夫だとおもいますよ」と言われたのでパシャリ。活動休止前サイトのライブということもあって、スタンドフラワーも気合が入っている。ひとつは姫イド隊のファンから。そしてもうひとつは3年間姫イド隊がレギュラーを務めた文化放送 超!A&G+の生放送番組『A&Gサタデーライブ!』から。

 

いつもおもうけれども、この番組のスタッフのかたがたは本当にすてきだなとおもうし、そんな人たちと一緒に番組を3年もやってこれた姫イド隊は幸せだなとおもう。生放送を3年間現場で見てきたので、その優しさは自分にもそれなりにわかる。この人たちのおかげでいつも姫イド隊が心からの笑顔で番組をやってこれたのだから。

 

1階に降りていくとなにやらやってる人がいるなとおもったら、4人それぞれに渡す色紙を書いていることが判明。色紙に直接書くのではなくて、メッセージを書いたシールを貼っていくスタイル。この作業はMilkyWayに入場してからも続いた(もっと言うと完成したのは終演後の物販&チェキ会のとき)。

 

開場時間になって階段に番号順に整列。番号が若い順に10人ずつ入場していく。スタッフの女性(やはり若い)にチケットをもぎってもらい、ドリンク引き換え用のチップを受け取って入る。

 

自分が入ったときにはまだフロアのあちこちにスペースがあって、行き来するのも楽で、バーカウンターで透明なプラスチックのコップに氷とともに注がれたソフトドリンクのコーラをグビグビッと飲んでカップを戻すのも簡単だったけれども、徐々に人が増えていくにつれてフロアのスペースも狭くなっていき「ほんとにこんなにたくさん来るんだ」と驚きを肌で感じる。

 

MilkyWayは入って左手に有料のクロークがあるものの、多くの人はやはり壁ぎわに荷物を置いている。だんだんと人がフロアが埋まるにつれて「ライブ始まったらジャンプもするし、これならクロークを使ったほうがいいかな」とおもい、ライブ用の着替えが終わってから200円を投入してコートとバッグを入れて鍵を抜き取る。

 

鍵は腕につけられるバンドがなかったので、ポケットの中に入れるしかなかったので不安だったけれども、なくすこともなく終演後に無事に荷物を取り出せた。

 

手には光る棒、ポケットに手帳とペン。位置はほぼまん中。会場の後部はライブ後に行われる物販テーブルが用意されていて(その後ろの高い位置にミキサー卓)、その前を人が行き来するので壁にもたれることもできないので、そこに陣取ったら邪魔だろうとおもい断念。

 

開演10分前くらいになって2016年に1年間姫イド隊として活動してきたえりぴんく(富沢恵莉さん)の姿が入口に見える。えりぴんくは姫イド隊のワンマンライブ皆勤賞。

 

未だに姫イド隊にとってえりぴんくの存在が大きいことは多くのファンがわかっていることだとおもうけれども、えりぴんくは自分がこれまでに仕事で関わった人のライブやイベントにオフの時間を使って顔を出すことを心がけているのは想像に難くない。

 

それがいかに大切かということは最近のみかりんを見ているとよくわかる。

 

『本気!アニラブ』第10期のパーソナリティ(そして番組のテーマ曲をお互いに歌った)というつながりで学園祭学園のイベントを見に行ったことがきっかけで、そのご学園祭学園のイベントに出演することになり、その影響もあってか学園祭学園のTシャツを着ている人がこのワンマンライブにも来ている。そして終演後のチェキ会ではみかりんにいつもより長いができていた。もちろんそれは姫イド隊を誰より長くやってきたなどの理由もあるとはおもうけれども。

 

Twitterを見ているだけでも自分の人生すべてをかけて夢を叶えようとする姿勢をいつもえりぴんくに感じる。そしてその夢を諦めない姿勢を現在の姫イド隊のメンバーひとりひとりが受け継いでるのだと勝手におもってる。

 

ほかにも会場には『A&Gサタデーライブ!』で3年間MCを務めた松田裕市さんと湊元りょうさん、湊元さんの代打MCを務めたさん卯野春香さんをはじめ、姫イド隊の4人がそれぞれソロでパーソナリティを務めた『本気!アニラブ』のファミリーである草本夏明さん、涼本あきほさん、嘉陽光さん、吉野瑞穂さん、永井瑠梨さん、成田麻実さんがいたことがTwitterでわかる。ちなみにえりぴんくも『アニラブ』ファミリー。

 

成田さんはみかりんと一緒にプレシャスリズムとして『アニラブ』第3期のオープニングを歌ったり、姫イド隊の"キラキラヒカル"や"カラフルスマイル"の振り付けを担当した人物で、同じCDに永井さんのユニットH@PPY R♡SEの楽曲が収録されている。

 

2ndワンマンに続いてまぶち凛恵さんの姿も。まぶちさんはみかりんやなのちゃん、えりぴんくなどと劇団神保町界隈の舞台で共演している人なので、自分以外にも舞台を見てなじんでいる姫イド隊のファンは多いとおもう。

 

みかりんのTwitterを見ているとわかるけれども、この日来場している関係者の中でプライベートでみかりんと親交のある人の多さに驚く。

 

この日の客層は男女比で言うと8:2ぐらいぐらいのイメージで、女性客の半分ぐらいはメンバーの知り合いのおなじ業界の人なのだとおもう。

 

開演前に流れていたBGMは最近の曲ではなく、どちらかというと姫イド隊のメンバーたちよりもファンの年代の胸に刺さるような選曲で、自分がわかっただけでも林原めぐみさんの"集結の園へ"(2009年)、坂本真綾さんの"プラチナ"(1999年)、松澤由美さんの"YOU GET TO BURNING"(1996年)などが流れていた。

 

この選曲についてチェキ会のときに訊くのを忘れてしまったけれども、よくよく考えてみると"集結の園へ"はみかりんが好きな『新世紀エヴァンゲリオン』のパチンコ機『CR新世紀エヴァンゲリオン 〜最後のシ者〜』のイメージテーマだし、"プラチナ"はちぃちゃんの好きな『カードキャプターさくら』のオープニング曲なわけで、ファースト・ワンマンライブのときに4人でロボットアニメの曲をメドレーで披露したこともあっただけに、ロボットアニメである『機動戦艦ナデシコ』のオープニングだった"YOU GET TO BURNING"もメンバーの誰かの好きな曲なのかもしれない。

 

 開演 ~ まめいどたい

 

開演時間になってフロアの電気が落ち、SEに合わせてみかりん、ちぃちゃん、きょーこさん、なのちゃんの順にひとりずつ登場。1曲目の"キラキラヒカル"(2017年のオリジナル曲)が当時の衣装で始まる。

 

いきなり大きくもりあがり、12月の『アニラブオールスター2018』のときのように、姫イド隊のワンマンライブらしからぬ熱気の強いコールが飛び交う。

 

フロアのほぼまん中で聴く感じでは音響的にはやや厳しい部分が最後まであって、メンバーの歌声が音楽に埋もれてしまうように感じる瞬間があって、さらにそこにコールがかぶると歌詞どころじゃなくないという感じもあった。

 

ファンだから歌詞はわかってるけれども、そのバランスが初めて見に来た人にとってどんな印象だったのはわからない。フロアの前方で見ていたファンの人の話だとライブ中ちゃんと歌声は聞こえてたみたいなのでポジションの問題もあったかもしれない。

 

こうゆう場所でライブを見ていておもうのは、『サタデーライブ!』などの文化放送のスタッフのミキシング技術のよさ。あるいはサテライトプラスやメディアプラスホールという会場の音響のよさ。

 

ライブハウスだと音楽と歌声を立体的にミックスしようとおもうのだとおもうけれども、バンドならその考えで上手くいくけれども各楽器の位置を変えることのできない音源を使ったアイドルや声優のライブではその考えかたは捨てないといけないのかもしれない。

 

かなり歌声を立てることを優先してミックスしようとおもわないと歌声は音楽やコールに埋もれてしまうのがよくわかる。

 

のちに放送されたこのライブのダイジェストである『姫イドWonder Party! ライブスペシャル』を見て、現場で聴く以上の音のバランスのよさに驚いた。そして4人の歌声のクオリティの高さにも。

 

姫イド隊のファンでよくライブに来る人はどちらかというとアイドルのライブのようなコールを苦手として、純粋に4人の歌声を楽しみたいという人が多く、そういった人たちのための空間だったこれまでの2回のワンマンライブとは大きく違うスタートだったとおもう。

 

『サタデーライブ!』や『A&Gオールスター』のロビーステージ、『アニラブオールスター』など、いつどこで見たかによって姫イド隊のライブの印象は変わってくるし、その人の中で姫イド隊のライブに求めてくるものは違うのだとおも。その価値観の衝突のようなものをいきなり見た気がして、自分だけかもしれないけれども、もりあがっている反面少し置いていかれたような感じは否めなかった。

 

そうゆう意味で前方に固まっていた姫イド隊のライブによく来るファンの人たちの判断というのはよかったのかもしれない。会場の混み具合が自分にとって予想外だったこともあって、あまりにも中途半端な位置どりをしてしまったのはこの日の大きな反省点。

 

ステージがおもいのほか低くて、1メートルもないくらいの高さなので、正直そこまで視界もよくない。4人を同時視界に入れるのは不可能なくらい、前の人の頭に遮られる感じだったので、本当にもっとポジショニングを考えるべきだったとおもう。ライティングなんかも放送を見て「こんな感じだったんだ」と知るくらい。

 

おもいっきり後ろに行けば、実は会場の半分より少し後ろぐらいの高い位置にモニターがあったから、映像で4人がちゃんと見られたりした。

 

"キラキラヒカル"が終わって最初のMC。このワンマンライブが文化放送超!A&G+で特番として流れることをこの段階で知る。

 

ステージのまん前のど真ん中に定位置のカメラが1台置かれていて、上手のはじっこには三脚にカメラを載せて、姫イド隊のたくさんの現場を見守ってくれた中村さんが撮影していた。

 

てっきり12月の『アニラブオールスター』が中村さんにとって活動休止前最後の姫イド隊だとおもっていただけに、その姿を見てとても嬉しかった。そして撮影たライブをディレクターとして編集してくれたのも中村さんということで、その映像に姫イド隊とファンへの愛情を感じずにはいられなかった。

 

そして中村さんと逆の位置の下手にはおなじく文化放送の宮野さんがハンディカメラで撮影していた。宮野さんもいろいろな場所で何度も姫イド隊のライブを見てくれて、1stワンマンにも来ていたりと、ここまで見守ってくれて頭が下がる想いでいっぱいだった。

 

「みんなもりあがってくれるかな~」というちぃちゃんの言葉に「おぉ~~っ!!」とか「イェ~~!!」という声があがるもののちぃちゃんに正される。「わたしをタモさんだとおもって言ってね。みんなもりあがってくれるかな~」「いいとも~~!!」。

 

なのちゃんが「トゥインクル星人のみんな~!!」と言う声に戸惑うフロア。しかし「地球人のみんな~!!」と言うと今度は元気に「おぉ~~!!」とみんなで返す。

 

「光る棒を振る準備はできてますか~??」と言うみかりんにたくさんの光る棒が上がる。この日は会場の向かいが東急ハンズで、開演より1時間前から営業していたということもあって、光る棒を急きょハンズで買った人を2人ほど知っているけれども、もしかしたらほかにもいたかもしれない。

 

きょーこさんが「恒例のやついきますね。男の子~!!」「次は女の子!!」と言ったかとおもったら「メガネ~!!」と言って自分で「フゥ~~!!」ともりあがる。どうやらコンタクトレンズの人もメガネにふくまれてたらしい。

 

そしてみかりんが「メガネくもらせていくぞ~!!」と言って始まったのはアニソンカバーの"正解はひとつ!じゃない!!"(探偵オペラミルキィホームズ)。ものすごい熱気をはらんだまま、ちぃちゃんの「みんなコブシを上にかかげろ~!!」という言葉に続いて"Don't say "lazy"(けいおん!)、そして"コネクト"(魔法少女まどか☆マギカ)と続く。

 

ここまで飛び交うコールが1曲目から変わらず続く展開だったものの、"コネクト"では自分より少し後ろでひとりだけが「タイガー、ファイーヤー」と叫んでいただけでほかの人は静まり、自分がおもっている以上にみんな曲の意味を理解してコールしていたことがわかった瞬間だった。

 

"コネクト"は姫イド隊にとっては祈りの曲だ。2017年12月の『サタデーライブ!』で「また来年もこの場所に戻ってこれますように」という意味を込めて、この年の最後の出演となる回にこの曲を初披露した。

 

だからこで歌われる"コネクト"もそのときとおなじように、「またいつか姫イド隊として活動できますように」という祈りだとおもった。

 

なのちゃんの2019年1月1日のツイートに「やりたいことは沢山だけどもう夢を諦めるときがきのかな?ってゆう時が何度かありました」「本年もよろしくお願い致します。 来年もこの言葉が言えますように」という言葉があった。

 

誰でもおなじかもしれないけれども、夢に向かってやれることをやりきったらあとはもう祈るしかない。祈ったこととその結果と、それを科学では説明できないかもしれないけれども、2018年に姫イド隊は『サタデーライブ!』に戻ってくることができた。

 

祈ること自体に科学的な根拠はなくても、祈りをかたちにすることで誰かに伝えることには大きな意味があるような気がする。なにに祈るとかではなくて、いのりをかたちにすることに意味が宿るような、そんなイメージ。

 

そして祈りであると同時に姫イド隊という場所が4人にとっての大切な場所であることを強く感じる。

 

舞台『放課後ワンダーランド』で共演した村北沙織さんが引退を発表した翌日の『サタデーライブ!』のときにきょーこさんと話していたときに村北さんの引退が話題になり、彼女の引退がきょーこさんにとって大きなショックだとわかった。

 

きっとこうゆう質問はいましかできないなとおもったので「今日みたいな日はどんな気持ちで歌ってたんですか」と訊いたら「姫イド隊で集まるときは、3人としゃべってるうちに自然に気持ちが姫イド隊に切り替わっていくので、いつも通り楽しく歌えました」と応えてくれたのをおもいだす。

 

振り返れば仲間がいて

気がつけば優しく

包まれてた

 

なにもかもが歪んだ世界で

唯一信じられる

ここが救いだった

 

喜びも悲しみもわけあれば

強まる想い

この声が届くのなら

きっと奇跡はおこせるだろう

 

交わした約束忘れないよ

目を閉じ確かめる

押し寄せた闇

振り払って進むよ

 

どんなに大きな壁があっても

超えてみせるからきっと

明日信じて祈って

    "コネクト"

 

美しい3重唱の"コネクト"が終わって4人がステージからはけるとスクリーンが降りてきて映像が映し出される。 「MilkyWayはあれがあるからね」ということを以前ニコ生かどこかできょーこさんが言っていたけれど、なるほどこうゆうことかとおもう。

 

登場したのはなのちゃんがかいた姫イド隊4人のミニキャラ。そのミニキャラを印刷して棒をつけたものを4人が持って机の下で動かしながらいつもより幼い声でしゃべっている実写映像だった。

 

ちょっとしたトークが終わったとおもったらショートコント「しりとり」が始まり、姫イド隊の「い」から初めて「印鑑」でいきなり終わり。続いて「ど」から初めて「土管」。「か」から初めて「缶」という内容で、笑い声があがる。チェキ会できょーこさんに訊いたらこの台本を考えたのはちぃちゃんとのこと。

 

続いてショートコント「だるまさんがころんだ」。なのちゃんがだるまさんがころんだを言ってるあいだにほかの3人がくるくる回ったり、空中でとまったりして笑が起こる中で、きょーこさんの頭がおもいっきり出て、頭どころか目まで見えていることにフロアからツッコミが入る。

 

しかしその言葉は映像の4人には届かない。なぜならすでに収録済みの映像だから。多分自分もふくめてあの映像は楽屋でリアルタイムでやっているものを流しているとおもって見ていた人は多いとおもう。だからツッコミを入れたくなる。しかしいま見ていた映像が収録済みのものだとわかるのは4人が再び登場したときのこと。

 

頭が出ていたけれども、おもしろかったからそのままOKテイクになったらしい。

 

 ライブ ~ ビデオメッセージ

 

「だるまさんがころんだ」が終わって「わたしたちまめいど隊でした~!!」という言葉でミニキャラの映像が終わりスクリーンにはNEXT LIVE 姫イド隊」と出てからスクリーンが上がっていく。そして4人が登場するまでに流れていたSEはQUEENの"We Will Rock You"の「ドンドンパン!!」のループ。

 

なにが始まるんだろうとおもっていると、2018年バージョンの衣装に着替えて登場。始まったのはアニソンカバーの"いちごコンプリート"(苺ましまろ)。特に"We Will Rock You"関係なし!!

 

みかりんとなのちゃんが歌い始めたとおもったらちぃちゃんときょーこさんがフロアに降りて前方からなにかを配りながらずんずんと迫ってくる。ちぃちゃんが近くに来たので手を伸ばして受け取るとのど飴。

 

チェキ会の最後で残ったのど飴をちぃちゃんが配っていてそこでも受け取ったけど、「はちみつきんかんのど飴」「ノンシュガー果実のど飴」「VC3000のど飴」など、すべてのど飴。『A&Gオールスター』のロビーステージではもっとかわいい飴を配ってたはずだけど、 「本人たちも練習後とかにこれなめてたのかな」とかおもうと少しグッとくるものの、実際本人たちがなめてたかどうかわからない。

 

ステージ上はみかりんとなのちゃんのふたりから、なのちゃんときょーこさん、きょーこさんとちぃちゃんというかたちで、たった1コーラスのうちに4人が入れ替わって大急ぎでフロアでのど飴を配って、2番からは4人でいつものように歌っていたけれども、短い時間だったけれどもステージで歌う組み合わせが新鮮だった。

 

そして冒頭からのコールが一気に静まって、ようやく姫イド隊のワンマンライブらしい空気を感じることができて自分の中では落ち着きが取り戻せた感じがした。

 

"いちごコンプリート"が終わってMCになると、早着替えしてきたことについてふれ、まめいどたいのときのフロアの笑い声がちゃんと楽屋にも聞こえていたらしく、おもったより笑ってもらえて嬉しかったとコメント。

 

そしてオリジナル曲の"DIG DIG"が始まる。この日なんのコールもなかったオリジナル曲はこの"DIG DIG"だけだったとおもう。それだけに聴いていて大きな安心感があった。

 

「アンハッピーなエンディングはもう どっかいっちゃった」というフレーズで締めくくられる"DIG DIG"が終わった瞬間の一瞬の余韻が切なく沁みる。

 

フォーメーションが変わってなのちゃんの曲振りで始まった"カラフルスマイル"(オリジナル曲)は一転して再び大盛り上がり。12月の『アニラブオールスター2018』の熱狂そのままだった。

 

今回のライブのタイトルの『明日へ連れていくよ』は"カラフルスマイル"からの一節だったので最後に歌うのかなとおもっていただけに少し中盤で歌うのは意外な感じがしたけれども、今回のタイトルが『明日へ連れていくよ』になったいきさつなどはその後も特に語られなかったとおもう。

 

みんなに会える週末 

そんな未来ひとつ続くように

キラキラヒカルから 今

 

せーので ありがとう! 声の限り歌うよ

いつも笑顔くれる みんなのために

大切な気持ちを 四つ葉のスマイルにこめて

会えたらもっと嬉しくなるから

さあ 手を伸ばすから 明日へ連れていくよ

    "カラフルスマイル"

 

「みんなに会える週末 / そんな未来ひとつ続くように」というDメロの歌詞を書いたのはみかりん。そんな週末も四つ葉のスマイルもこの次はいつ会えるかわからないとおもうと、いろんな感情がこみあげてくる。

 

そしてカバー曲の"God knows..."(涼宮ハルヒの憂鬱)へと続く。

 

この"God knows..."はファーストワンマンのときのアンコールで歌ったり、あるいは姫イド隊を初めて見るという人が多いイベントなんかでもよく歌われることがあるくらい、原曲を知ってる人の心に刺さると同時に大きくもりあがれる曲なので、ここがひとつの山場だとわかる。だから長いアウトロで「もっと!」と声を出すようにステージからあおったりフロアにマイクを向けたりする。

 

このアウトロで会場がひとつになる瞬間を何度目撃してきただろう。それこそ今回のプレイリストの中では最も古い姫イド隊のレパートリのひとつで、この1~2年は少しずつカバー曲が増えていって"God knows..."を歌う回数は減ったものの、いまでもこの曲の持つ力は変わらなかった。この曲はもりあがらないと意味がない。

 

"いちごコンプリート"から"DIG DIG"、"カラフルスマイル"、"God knows..."と、冒頭で少し気持ちが出遅れていた自分にとってはこの4曲の流れでやっとこの日のライブに追いつけた気がした。"カラフルスマイル"のもりあがりは12月の『アニラブオールスター』を体験していたからこそ、そのもりあがりに違和感を感じずに楽しめたかもしれない。

 

"God knows..."の最後はお約束のジャンプ。このジャンプがそろわないこともあった過去が懐かしく感じるくらい、4人ともそろっていてきれいだった。

 

そして再び4人がステージからはけてスクリーンが降りてくる。「今度はなにが始まるんだろう」とおもっていると「TALK ABOUT 姫イド隊」の文字に続いてさっきとおなじ衣装のなのちゃんが登場。

 

「わたしは姫イド隊に入って2年になりましたが、歌ったり、踊ったり、おしゃべりしたり、ダンスしたり」という天然ぶりでフロアが笑いに包まれる。

 

なのちゃんに続いて登場したのはきょーこさん。「山口県から上京して半年で初めて受けたオーディションが姫イド隊で、そのころは正直礼儀もなってなかった」という話を聞いて少し驚いた。

 

おもいだすのは2015年に『新人声優読本』に出演していたころ、にアニメ作品で多くの作品で音響監督を務めている川添憲五さんがゲストで登場したときに、現場の人間が声優にいちばん求めてることは演技の上手さではなくて礼儀だという話をしていたこと。

 

それから3年くらい経ったころに、きょーこさんが大好きな『プリキュア』シリーズの生みの親である鷲尾天さんがラジオのゲストで登場して、声優に最も求めることはかわいさでも演技の上手さでも、キャラクターに合った声でもなくて礼儀だと言うのを聴いた。

 

鷲尾天さんが言うには、毎回プリキュアの声優は「顔で選んでる」ってよく言われるけれども、そうじゃない。声で選んでも「こんなのわたしがおもってたキャラクターの声と違う」って言う人は必ずいて、そうゆう人も話が進んでいくうちに声になじんでいく。それよりも大切なのは「この人とならいい作品が作れそうだな」とおもわせてくれる人がらと、原作がないだけに一緒にキャラクターを作っていけるアイディアをその場で出せる引き出しの多い人ということだった。

 

上京して半年のころのきょーこさんを知らないのだけれども、あのときの川添さんの言葉がその後のきょーこさんの胸の中にちゃんとあるように感じてるのは自分だけじゃないとおもう。

 

このとき語っていた内容はライブ後のツイートと重なるもので、あまり自分の活動について胸の内を赤裸々にさらすことが姫イド隊のメンバーはないので、その言葉の重さに少し動揺してしまう。

 

続いて登場したのはちぃちゃん。「こんにチワワ」の一声でフロアに笑いが起きる。そこからきょーこさんとおなじようにまじめに姫イド隊の活動について語っていたのだけれども、手にしたメモをチラッチラッと見るたびに小さく笑い声が上がったこと以外、自分のメモを見返してもなにも書いてない。ちぃちゃんの語る速度にメモが追いつけないとわかってあきらめたことはよくおぼえてる。

 

最後に登場したはのはB5サイズの手紙を持って登場したみかりん。姫イド隊のただひとりの初期メンバーという重いワードから、活動休止前最後のワンマンライブへの想いを読み上げる姿に「あっ、今日でほんとに姫イド隊は活動休止しちゃうんだ」という実感がこみあげてきて、みかりんのコメントに涙があふれてくる。

 

活動休止を発表したあとの12月の『サタデーライブ!』のときにみかりんと話したときには「まだなにも実感がわかないんですよね」という言葉が返ってきたけれども、そんなみかりんが深い感慨を持って言葉をつむいでいた。

 

2013年から約6年活動してきて、その最後が今日かもしれない。「活動休止」ということにしてはいるけれども、「活動再開」することができずに誰かが声優としての活動をやめてしまえばおなじメンバーがそろうことはかもしれない。このライブが終わってしまえばそうゆう現実の中を日々生きなければならないのかという気持ちにおそわれる。

 

 ライブ ~ 本編終了

 

そうしてスクリーンが上がって、今回着た衣装の中では最も古い2016年のセーラー服姿に金のポンポンを持って4人が登場。登場前から流れていたいつもより長いイントロからアニソンカバーの"もってけ!セーラーふく"(らき☆すた)が始まる。これまで何度か再現していた冒頭のセリフは今回はカット。

 

ほかの曲よりもユニゾンの多い"もってけ!セーラーふく"は4人の歌声が一体となって、「姫イド隊の歌声」としか言いようのない声がする。そして動きも姫イド隊らしいかわいい動きとジャンプで、カバー曲なのに姫イド隊の世界観が濃く出る。切なさとかわいさで胸が苦しい。

 

そんな状況の中で4年前から歌い続けてきた、ちぃちゃんとみかりんのハーモニーが切なさと高揚感をスパークさせていく"君の知らない物語"(化物語)が続く。

 

セットリストを調べていて、この曲をワンマンライブで歌うのは初めてだということが少し意外な感じがしたけれども、活動休止前の最後のライブでこんなに切ない曲を歌われてしまったら、「言いたいことがあるんだよ」というガチ恋向上が響く中で胸が張り裂けそうになる。

 

2度の衣装が変わったということは残りの曲数が少ないことをいやでも示している。

 

曲のクロージングへ向かう「おかしいよね わかってたのに 君の知らない 私だけの秘密」という、なのちゃんからきょーこさん、みかりん、ちぃちゃんとつないでいくパートのひとりひとりが全力の歌声、そして4人で歌い上げるラストに、いまこの瞬間が懐かしい過去に変わっていく恐怖を植えつける。

 

続く"irony"も4年前から歌ってきた曲で、この2曲が続くのは当時から姫イド隊を応援してる人にとってはグッとくる。

 

姫イド隊のダンスの中でも4にの動きがバラバラで教えるのが難しいということで、なのちゃんが加入した1年目の2017年はレパートリから消えていたものの、それが復活したのは2018年3月のワンマンライブだった。

 

過去の姫イド隊のライブの動画を見ながらがんばって自分のパートをおぼえたというなのちゃんの努力もあってレパートリに戻ってこれた楽曲だけれども、繊細で複雑な振り付けをしたのは当時の姫イド隊のダンスの先生だった西條智鶴さんだとおもうけれども、西條さんのセンスが光る振り付けの1曲だとおもう。

 

"キラキラヒカル"と"カラフルスマイル"の振り付けを担当した成田麻実さんはどちらかというとダンスが苦手な人でも楽しく踊れることを意識した振り付けで、それゆえに見てる人が振りコピをしやすいというのは前年に放送されていた『あさみんのダンスLOVE』を見ていてわかった。

 

西條さんは成田さんとは違ってどちらかといえばスパルタだったのは、彼女のツイートから察することができたけれども、"irony"の4人のダンスを見ているとどうしても西條さんの存在を強く感じて、繊細な美しさに見とれてしまう。

 

"irony"でも最後のサビの前は4人でつないでいくのだけれども、AメロもBメロもひとりひとりで歌いつないでいく楽曲なだけに、4人それぞれの歌声が際立つし、歌ってる瞬間のひとりひとりの表情の輝きに圧倒されてしまう。

 

そして「最後の1ページくらい君には 笑顔見せたい」という締めくくりのフレーズが現実をつきつけてくる。

 

衣装が変わってカバーを3曲歌ったところでMCに突入。みかりんから発せられた「次の曲が最後です」という言葉が発せられて、当然のようにフロアからは「えぇ~っ!!」という声が長く響く。

 

そんな声もそこそこに「水飲むならいまだよ。飲みな飲みな」という言葉をつづけるみかりんに、なんだかこっちまで脱力してしまう。

 

ここまで11曲歌ってきたということを聞いて、そんなに時間が経ったことが不思議なくらいあっという間な感じがした。するときょーこさんが「もう1回最初からやろうよ」と言ってフロアがきょーこさんに賛同の意思を示すものの"未来ひとつ"(オリジナル曲)が始まる。

 

"未来ひとつ"はえりぴんくが姫イド隊に在籍していた2016年に発売されたシングルのタイトル曲で、歌詞の内容は夢の前に立ちはだかる現実の壁をえがいたもの。

 

かなしい過去につまづいて

届きそうな夢も諦めてた

知らない世界のどこかじゃ

同じ夢叶えた誰かがいる

 

君が僕に教えてくれた

温もりがここにあれば

立ち上がる (何度でも)

勇気になる (歩き出す)

今から

扉を開けて ほら 旅立とう

 

願い ひとつ つかみ取るために

祈るだけが出来ることじゃないけど まずは

想い ひとつ  強く持っていたい

そんな小さな"はじめの一歩"を今

      "未来ひとつ"

 

いつ聴いてもいい曲だけれども、活動休止というタイミングでこの曲を本編の最後に持ってくるというのはあまりに泣ける。

 

"未来ひとつ"の振り付けをしたのは西條さんだ。サビの部分をみんなが振りコピできるようになっていて、いつもの『サタデーライブ!』では「ひとつ」を意味する人差し指を立てた状態の手をサビの最後にみんなで下から上へ伸ばしていくのだけれども、4色の光る棒がいくつもスッと上に伸びていく光景はステージから少し離れた位置で見ていたからこそグッときた。

 

間奏の部分ではみかりんの「いくぞ!!」という掛け声に続いてフロアが全力で「オイッ!! オイッ!!」と応える。この日コールでたくさんもりあげてくれた人たちの存在がこれ以上ないくらいに頼もしかった。

 

間奏明けの歌い出しも4人の息がぴったりと合っていて、この4人でたくさん歌った曲ではないだけに、その完成度にこれがいまの4人の集大成なのだといまさらながらおもい知る。

 

"未来ひとつ"を歌い終わった4人は「ありがとうございました」と言い、一礼をしてからみかりんの「以上わたしたち」の声に続いて「姫イド隊でした」と言って大きな拍手の中ステージから去っていき、ステージの照明が落ちる。

 

 嬉しいお知らせ ~ 終演

 

フロアでは「姫イド隊の勇姿をもっと見たいですよね」「おぉ~~っ!!」「それではみなさん!! ひ~め~い~どたい!!」という感じで、2つの舞台に分かれて追いかけるようにして「ひ~め~い~どたい!!」「ひ~め~い~どたい!!」と、姫イド隊コールが巻き起こる。

 

前回のワンマンライブと比べると格段に早い、2分くらいでステージの証明が再び点き、4人がステージに登場。スカートは変わらないまま、上半身は自分のカラーの姫イドTシャツ姿になっている。

 

「アンコールありがとうございますって言いながら出ていくとおもったけど、アンコールじゃなかった」「初めて聴いたね」と言いながら笑っていた。

 

ひとりずつ感想を言うことになり、きょーこさんが「まだ終わる実感が全然ない」と言い、みかりんが「みんなで買いに行った指輪が割れちゃったんだけど、もうちょっともってほしかったな」と言いながらも、初期メンバーとして感慨をにじませた。

 

なのちゃんは涙ぐみながらも「今日は泣かないって決めてきたから。みなさんもこのあとも健やかにお過ごしください」という、急に堅苦しいあいさつにフロアが温かい笑いに包まれる。

 

最後にちぃちゃんが感想を言おうとしながらくちごもっていると、きょーこさんが「わかる」と賛同。ちぃちゃんから出た言葉は「ありがとうしか言えない」。

 

さらに「今日初めて姫イド隊を見たって人もいるとおもうんですけど、わたしは影が薄いんですけど、ぜひおぼえて帰ってください」と言うちぃちゃんにメンバーから「薄くないよ!! むしろ濃かったよ!!」とツッコミが入る。

 

さらにさらに「こんなときに気の利いたダジャレのひとつも言えたら」とちぃちゃんが言うと、きょーこさんが「言ってたじゃん、しょうもないダジャレ」と言われて「しょうもない!?」という悲壮感のない和やかなやりとりに笑い声が続く。

 

そしてみかりんが手にした紙をよみあげる。のちにオフィシャル・ホームページにアップされたこの内容。

 

「今日まで、姫イド隊を応援いただき本当にありがとうございました。事前に告知させていただきましたが、本日みなさまに嬉しいお知らせがあります。

 

現運営会社との契約満了に伴い"姫イド隊"としての活動を休止の発表をいたしました。ですが、急遽新たな運営会社が決まりこの四人で、今後も活動していけることになりました」

 

フロア全体が興奮に包まれ、歓喜の声が飛び交う。さらに発表は続き、2月17日に記者会見イベントが開催されること、SHOWROOMでの配信が新たに始まることが告げられた。

 

そしてさっき見たスクリーンに映し出されたビデオメッセージは新しい運営会社から声がかかる前に収録したものだったということも。

 

この発表がファンに受け入れられてホッとしたみかりんが「みんなに喜んでもらえてよかった。実はみんなで『どうしよう、これじゃ閉店セール詐欺って言われちゃうよ』って不安だった」と言い、フロアから笑い声があがる。

 

それでも「姫イド隊という名義でライブをするのはこれが最後かもしれない」、次からは違うユニット名になるかもしれないということへのさみしさは変わらない。

 

姫感もメイド感も特になく、イベントなんかで出ていったときに名前の由来を訊かれて「実は姫もメイドもコンセプトと関係ない」ということを言いづらそうに説明する必要もなくなるのかもしれないけれども、自分の中では姫イド隊というユニット名への愛着は大きい。

 

ここで恒例のフロアのみんなとの撮影タイム。黒い姫イドTシャツを着たカメラを持った男性が登場し「篠崎さ~ん!!」という声がフロアからあがる。姫イド隊の物販に並んだりチェキを撮ったりしたことがある人なら1度は見たことがあるであろうその人こそ、この日まで姫イド隊の運営を務めてきた篠崎さんだった。

 

フロアのみんながしゃがむと、多くの人が後ろを向く。するとそこにいるのは関係者席に様変わりしていた、物販テーブルの後ろに並ぶA&G関連の一同の姿。そんな中でも湊元さんの顔が涙でびしょびしょになっているのが印象的だった。

 

ステージの上からフロアをバックに写真を撮り終わると、「最後はこれまでわたしたちが大切に歌ってきた曲です」というみかりんの言葉とともに、今度こそ最後の曲である"手ノヒラ勇気!~Clover Edition~"が始まる。

 

ライブのあとにこの曲を作詞したちぃちゃんがツイートしていたことだけれども、この曲の2番の歌詞は「まさに姫イド合格して文化放送スタジオやステージに入った時のことを書いています」ということだった。

 

はじめての場所 目に映るもの

すべてまぶしく 輝いてた

ふくらんでいく 夢 憧れ

枯れないように はぐくんでく

 

いつの間にか色とりどりうまってた

いつか描くのためらった ノート

 

ただ誰よりも誰よりも 星のはやさより

ひたすらに駆け上がってく

私たちのステージ

「ふしぎだね」見渡せば 花開く笑顔

はねるリズム 響くメロディ

手のひらに伝わるよ希望!

  "手ノヒラ勇気!~Clover Edition~"

 

「こむちゃやDGSを前よく聴いてた自分がまさか未来に文化放送さん通うなんて思ってもみなかった」「当時何個かの大きなオーディションであと少し…って所で悔しい思い沢山抱えてて沈んでた中はじめて最後まで選びとってもらえたのが姫イドだった。それから本当にいろんな機会や経験をいただけて。私の活動のスタート地点なのです」というのもちぃちゃんのツイート。

 

みかりん、なのちゃん、きょーこさん、ちぃちゃんの順番で言うセリフの部分の「踏み出す勇気を / 輝く夢を / きらめく笑顔を / 未来の希望を」という部分を書いたのはきょーこさんだけれども、まるでプリキュアのように「勇気」「夢」「笑顔」「希望」というのが4人がそれぞれを象徴する言葉のように感じる。

 

ニコニコ生放送の『Café de 姫イド』で自分たちのライブ映像を見ながら、コメンタリーで「姫イド隊がんばれ~!!」って本人たちが言うことがときどきあっただけに、そうゆう考えかたもあながち間違ってないかもしれない。

 

"手ノヒラ勇気!"を歌い終えると再び「以上、わたしたち姫イド隊でした」と言い、マイクを置いて4人で手をつないでバンザイをしながら肉声で「ありがとうございました」と伝え、大きな拍手の中深々とおじぎをする。12月の『サタデーライブ!』でも見た光景だ。

 

そして4人がステージから去っていきライブが終了。物販&チェキ会が始まる。チェキ&サイン券は売り切れたものの、会場の時間いっぱいとなり使えなかった券は返金となった。

 

運営スタッフは篠崎さん以外に女性がふたりいて、チェキの撮影係とレジをしていて姫イド隊のイベント史上最高の人数。

 

チェキ会を始める前に、ファンに見守られながら各自のカラーの姫イドTを着た姫イド隊の4人と黒い姫イドTを着た篠崎さんが一緒に撮影している姿にとても温かい気持ちと、誰に向けても胸を張って推せる最高のグループをありがとうという感謝の気持ちがわきあがる。

 

終演後も文化放送の中村さんはカメラを回していて、残念ながらすべてカットになってしまったけれども来場者のコメントを撮っていたりした。コメントをしていた人物の中には篠崎さんの姿もあっただけに、姫イド隊についてどんなことを語っていたのか気になったものの、やはりカットされていた。

 

12月に発売となったブロマイドは事前にTwitterでワンマンライブの物販メニューとして全種類が公開されていたけれども、そのコンプリートの画像は12月の時点でも現場での物販メニューには出ていたものの、撮影して個人で見るのはいいけれども、ネットに上げるのはダメと言われていただけに、あの日1日で売り切って再販となったことが篠崎さんの気持ちを変えたのだろうか。Twitterでワンマンの物販メニューの画像を見てとても嬉しかった。

 

最後にファンから4人へ寄せ書き色紙が手わたされて、両手いっぱいのお土産を抱えた4人から「姫イド隊のワンマンライブ、これにて終了」という声とともに、"いちごコンプリート"で配りきれなかったのど飴を配りながら4人は楽屋へ、ファンは会場の外へ。一部のファンはそのままオフ会へと流れてこの日のライブは終わった。

 

振り返ってみると開演前に流れていたアニソンは4人の活動が続くことを示唆していたようにもおもえる。アニソンにポジティブなものが多いのはわかるけれども、それでも偶然にしてはできすぎているとおもう。

 

花なら 散りゆく

夢なら 果てなく

それなら 魂(なみだ)は

何処へと 還らん 

 

仕組まれている 終結さえも

求め過ぎてた 答えならば

記号の中で 泳ぎ疲れて

行き着く先は ただの「カリソメ」

 

永い とき

はなれても

知っている

必ず呼び合う

絆を

運命と呼ぶ事

 

抱いて

抱きしめても抜け出せない

定められた境から

溶けて

なくなるほどの進化へと

おかえりなさい

 

白い結晶(やさしさ)が

ふりそそぐ 都市(まち) 

全ては包まれるだけ

誰が

決めた訳でもない夢へ

おかえりなさい

心ノままに

  林原めぐみ "集結の園へ"

 

 篠崎さん

 

この日まで姫イド隊を運営していた篠崎さんはKOKOMO BROTHERSはNONA REEVESの所属している事務所の人で、姫イド隊のCDには"いつも僕の隣に..."が収録されている2013年の『ふぁーすとしんぐる』であるから名前がクレジットされていて、姫イド隊の結成時から残っている唯一のメンバーであるみかりんとともにこの日まで歩んできたことになる。

 

作詞や作編曲をしてはいないけれども、姫イド隊のオリジナル楽曲の方向性をや音像を決めていたのは篠崎さんなのだとおもう。そうゆう意味では姫イド隊の音楽性を好きだった人は篠崎さんの音楽性を好きだったと言ってもいいかもしれない。

 

12月に発売されたばかりの『ひめいど ぼっくす』で初めてフォトグラファーとして篠崎さんの名前がクレジットされているけれども、多分これまでフォトグラファーのクレジットのなかった『未来ひとつ』と『キラキラヒカル』のジャケットの写真も篠崎さんが撮ったのだとおもう。

 

そんな人が姫イド隊からいなくなってしまうのだとおもうと、音楽的にはメンバーが変わる以上の大きな変化が待っていてもおかしくはない。

 

2017年にメジャー・デビュー20周年を迎えたNONA REEVESは90年代初頭、ロックの勢いが強い中で、シティ・ポップをやるためにバンドをやりたいという人には逆風の中、必死な想いでなんとかして集まったメンバーでメジャー・デビューまでたどりついたという話をボーカルの西寺さんが話すのをラジオラジオの洋楽コラムのコーナーなどで何度か聴いたことがある。

 

そんなNONA REEVESが2019年3月に発売するアルバムのタイトルは『未来』。そのタイトル曲が1月に先行配信されていて、この日までに何度聴いたことだろう。

 

もしも自分が、そう望んだ未来ならば

凸凹の地図を越えて

映画よりも劇的な道をゆけ!

何度でも転んで立ち上がるんだ  

土砂降りの夜の果てに

太陽が照らす場所が

泣けるほど最高の未来

   NONA REEVES "未来"

 

『アニラブオールスター2018』に行ってきたよというお話

 

 開場 ~ イベント開始

 

12月30日日曜日、毎年恒例の年末のイベント「アニラブオールスター2018」に今年も参加してきた。
 
冒頭に少し個人的な事情を書くと、この日は家を出る30分前まで寝ていて、起きたら具合が悪くて立ち上がって歩くのもしんどくて、「これは行きはどうにかなっても帰ってこれないかもしれない」とおもって、本気で参加するのをあきらめようとしていたところ、そこから30分布団にくるまってたら急激に回復。急いで支度を整えて予定より20分遅れで家を出発。
 
無事に参加することができて、イベントの途中で体調が悪化することもなく最後まで楽めてほんとによかった。
 
開場はおなじみの文化放送12階のメディアプラスホール。17時開演ということで、いつもその30分前が開場時間となり、会場時間のさらに10分前ぐらいから入場待機列が2階のロビーで作られて、整理番号順にエレベーターでメディアプラスホールへと向かうわけだけれども、到着時間が開演20分前だったのでもう待機列はなく、12月8日の『サタデーライブ!』のときにアニラブ13期のCDを買ったときにもらったイベントの参加整理券をスタッフのかたに見せ、みんなより遅れて入場。
 
いつもだとフライヤーなどはホールの各座席の上に置いてるのだけれども、今回はエレベーターに乗る前の2階で渡され、あまりお知らせごとはないのか、今回は現在のA&G+のタイムテーブルが載っているA&G TIMESと姫イド隊の2月2日のワンマンライブのフライヤーのみ。
 
12階のロビーではTwitterで告知されていた通り、発売されたばかりの姫イド隊CDの『ひめいどぼっくす』が販売されており、通常特典のブロマイド2種類がまだ残っているのを目にして1枚購入。
 
実はブロマイドだけでなく予約特典の缶バッジの姿もあり、予約したのにまだとりにきていないかたが何名かいるらしいことがわかる。きっとこの人たちはこの日のイベントにも来れなかったのだろう。いつか無事に届くことを祈るほかない。
 
2年前までは2階や12階のロビーではその日の出演者全員のアニラブのCDを当日に販売していたのだけれども、去年も今年もアニラブのCDは入場に必要な最新のテーマ曲CDのみの発売だった。
 
メディアプラスホールに入ると8割がた座席が埋まっていて、正直言って座席の前後の間隔の狭さに、去年よりも多くいすが出ているように感じる。
 
これまでは2015年からずっと上手(かみて、観客席にとっての右側)のはじの席で見ていたのだけれども、今回は上手のほうが埋まっているので初めて下手(しもて)で見ることに。半分よりも少し後ろとはいっても、キャパ自体が最大で200ぐらいなのでステージが遠く感じることはなかったです。ちなみにメディアプラスホールはフラットなホールでパイプいす。
 
姫イドファンのかたがたはというと、熱心なかたがたが最前列などにいるようで、立ちながら会話をしている姿が目に入り、姫イドTシャツを着用してわいわいしているのが見える(終演後にみんなで飲み会に行ったらしいです)。もちろん自分もこの日は姫イドTを着て上にカーディガンといういでたち。会場はそれなりに暖かくて、中には半そでの人もちらほら。
 
会場に入って驚いたのは、開演前のBGMがアニソンじゃないこと。これまでは毎回その年にヒットしたアニソンが流れていて「そういえばこの曲も今年だったなぁ」とおもいながらぼんやりと開演を待っていたのだけれども、今年はなんとおしゃれなカフェで流れていそうな洋楽がBGMで流れていて、バスドラがドンドンいうような曲でもないので、聴いていてとても心地がいい。
 
当たり前だけどホール内での飲食禁止の文字が会場の壁に貼られているので、ここでコーヒーを一服することは許されていない。ひとりで擬似プレイとして読書はできるけど、ノート開いていま書いたようなことをメモして過ごしていた。
 
開演前の注意事項のアナウンスはこの日MCの湊元りょうさんがアナウンサー風に読み上げたかとおもったら、最後に元気いっぱい「それではみなさん楽しい公演にしましょう!!」というひとことに会場がわきあがる。

 

 オープニング

 

17時を少し回ったところでイベントがスタート。恒例のアニラブパーソナリティが1期から順番に番組ブログに載っている写真がプロジェクターで映し出されて紹介されていく。
 
このときのBGMは各期のテーマ曲ではなく13期のCDに収録されている第4期アニラブ!ガチャガチャのパーソナリティgacha-pinkの楽曲(ちなみにガチャガチャのパーソナリティは写真での紹介はなかった)。
 
歴代パーソナリティの紹介が終わったところで『サタデーライブ!』でもおなじみのMCの湊元さんと松田裕市さんが登場。
 
毎回恒例のふたりの自己紹介時の「格差拍手」タイムでは湊元さんがお客さんのもりあがりを受け止めながら「本日は湊元のソロ公演にお越しいただきありがとうございます!!」のひとことで会場をいきなりつかんでしまう。
 
そして姫イド隊から順番にgacha-pink、13期ユニットのmirabilis、特別ゲストの11期ユニットせぞんがMCに呼び込まれて登場。せぞんの3人は登場時から清楚におじぎをしいるそぶりに松田さんから「いつまであのおしとやかがもつかな」とツッコまれる。
 
MC以外の出演者はそれぞれユニットで着てる衣装の姿なのだけれども、姫イド隊はそれぞれソロのときの衣装で、きょーこさんは姫イド隊でなじみのポニーテールではなくサイドテール(かわいい)。みかりんもひつじヘアーではないソロ仕様(かわいい)。
 
ユニットごとに代表者がイベントへの意気込みが語るところで姫イド隊からはきょーこさんが「今年も呼んでいただきありがとうございます。4人の団結力を見せられたらなとおもいます」と発言。
 
ちなみにライブコーナー以外では出演者全員が登壇して壁際に立っていて、それぞれに会話したりしているので、自分の応援している人があまり見れなくてがっかりという心配は今年もなかった。

 

 ライブ ちぃちゃん ~ きょーこさん

 

出演者全員が1度ここではけて、なんとここでライブのお時間。トップバッターは第6期のテーマ曲を担当したちぃちゃんが"Sorry, Baby I Love You"、続いて8期を担当したきょーこさんが"ナツチュ♡"をフルで披露。
 
去年はライブ中はずっと座ったままだったお客さんが2年ぶりに総立ち。このことにMCの松田さんも驚いてましたが、むしろ去年誰も立ち上がらなかったのはなんでだったんだろうとおもう。
 
メディアプラスホールはステージがあまり高くないし、客席は完全にフロアだから総立ちになると正直見づらいのだけれども、この日に限って言えばあのライブのもりあがりはなにものにも代え難いところがあった。
 
てっきり姫イド隊は4人でメドレーだとおもっていたので、それぞれソロでフルで歌うということがわかっていきなりテンションが上がる一方で「イベントの企画はそのぶん短くなっちゃうのかな」ともおもったりしたけれども、全然そんなことはなかった。
 
今年は例年よりも光る棒を持参してる人が確実に多くて、みんなちぃちゃんのときからちゃんとメンバーカラーで光る棒を振ってくれたり、大きな声でコールをしてくれて、とにかくこの段階からライブでも会場全体の熱気が高く、歌ってる姿もほんとに楽しそうで、ところどころ入る「はい!! はい!!」というあおりも元気よくて胸いっぱい。
 
曲自体は割と切なくて儚げな感じなんだけど、こうしてライブでもりあがるとそのイメージが少し変わって、ほんとにその瞬間のライブだけのものになる。
 
歌い終わったちぃちゃんから呼び込まれてきょーこさんが登場。姫イド隊のメンバーどうしでこうやって呼び込むのはこれまで見たことがあっただろうか。ワンマンライブのときにもなかったような気がする。ちょっとしたことだけれども、なんだか感動的。
 
きょーこさんは歌う前のトークで『アニラブ』のときにやっていた物ボケのコーナーを説明するときに「サビのところの歌詞で・・・えっとなんだっけ。あっ、Summer Time 準備中だ」って言っていたあたりに少し緊張が伝わってきたものの、曲が始まると歌詞も飛ばすこともなく、いつもの笑顔で冬なのに夏の暑さが会場を包んだという感じのもりあがりで、冬に咲く一輪のひまわりは今年も最高に可憐。フロアも芽吹く緑で生い茂っていた。
 
ちぃちゃんときょーこさんのライブが終わって、MCのふたりとともに並んでトークしているのを見ながら、A&Gアカデミーの19期の同期のこの4人だけのトークは、4人がアカデミーの生徒だったころはもう4年も前のことなんだろうけれども、見ている側からするとやっぱり新鮮で、特別な瞬間を目にした気がしたし、ちぃちゃんときょーこさんは姫イド隊としても同期だし仲もいいので、このふたりがこうして一緒に並んでる姿を目にしてるだけでファンとしては貴重な時間だなぁとおもう。
 
おもい返せば2015年に『放課後ライブ!姫イド隊』の公開生放送をやっていたころは、ライブパートの前のサテライトのブースの中でのトークパートでちぃちゃんときょーこさんはとなりに座っていたけれども、番組が始まる前の数分間をきょーこさんはちぃちゃんとは逆側のまこちゃんとよくしゃべっていて、いまほどちぃちゃんとよくしゃべるという印象は自分にはなかった。
 
時間の経過やいろんな変化とともにこのふたりが一緒に並ぶことから受ける印象が変わってきたことをいまさらながらおもい知る。
  
『放課後ライブ!』のころはメンバーが5人いて、そこから1年後に4人になったあたりからこのふたりがトークで前に出てくるようになって、さらにニコニコ生放送の『Café de 姫イド』が始まったあたりからこのふたりの絡みを目にする機会が増えたかもしれない。

 

 ユニット対抗戦 その1 ジェスチャーゲーム

 

ここからひとつ目の企画、各ユニットによるバーベキュー番組収録権をかけたチーム戦。これに勝てばバーベキューができるだけでなく、このあとに行われる個人戦の優勝者による特別番組内でその様子が流れるというとてもおいしい権利。
 
今年は去年の「肉クイ隊」というチーム名から改まって「肉クイ隊Z」になったらしいけれども、今年は前年のチーム戦と少し違って3人のユニットは助っ人ガチャとしてボックスからくじを引いてMCの松田さんか湊元さんがそのユニットの助っ人に加わるというシステムなので、ユニット名がそのままチーム名となっていた。
 
そんなユニット対抗戦の最初のチャレンジは「本気(マジ)!ジェスチャーゲーム」ということでジェスチャーゲームを各チーム2問ずつ挑戦。4人目の人が正解すれば1ポイント獲得。2問合わせて最大で2ポイントが獲れるチャレンジ。
 
くじの結果「mirabilis→せぞん→姫イド隊→gacha-pink」という順番に決定。くじを引いた姫イド隊のメンバーはちぃちゃんで「去年は惜しかったので、今年こそがんばりたい」という意気込みを語った。
 
『アニラブ』13期パーソナリティ4人によるユニットmirabilisのは月曜日から順に雨宮夕夏さん、藤本彩花さん、和泉風花さん、朝日奈丸佳さんという構成。
 
1問目の挑戦は「朝日奈さん→雨宮さん→和泉さん→藤本さん」の順番で、回答者は藤本さん。お題を引いた朝日奈さんから壁みたいなところからスッと顔を出すようなジェスチャーをつないでいって、最後の藤本んの答えは「影分身の術」。これが不正解となり、正解は「ひょっこりはん」。
 
2問目は「和泉さん→藤本さん→雨宮さん→朝日奈さん」の順番で地面からヌッと起き上がって人間にゆっくりとおそいかかるジェスチャーをつないでいって、見事にお題の「ゾンビ」を正解。2問合計で1ポイント獲得。
 
次はせぞんによるチャレンジ。『アニラブ』第11期のパーソナリティ3人組のせぞんは草本夏明さん、涼本あきほさん、峯田茉優さんによるユニットということで、ここで助っ人くじが強制的に発動。草本さんが「SR湊元(※松田さん命名)」を引き当てる。
 
1問目の挑戦は「峯田さん→草本さん→湊元さん→涼本さん」の順番に決定。お題を引いた峯田さんが両手で棒状のものを持ちながら振り下ろしては振り上げを繰り返しながら「ヨイショ」とつい言葉を発してしまい、MCの松田さんから「ヨイショはやめてください」と注意を受け、会場が笑いに包まれる中、4人目の涼本さんは「もちつき」と答えて正解。
 
そんな涼本さんに向けてジェスチャーをしていた湊元さんは松田さんに「なんだとおもった」ときかれて「地引網だとおもってた」と言って会場がさらに大きな笑いに包まれる。
 
そしておなじ順番で迎えた2問目は、お題を引いた峯田さんがまさかの「カコーン」という擬音を発してしまったせいでスタッフさんの判定により失格。会場に笑いとどよめきが立ち込めました。ちなみにお題は「卓球」だったらしい。せぞんは1ポイント獲得。湊元さんは無事に最初の役割を終えてホッとした様子。
 
3番手の姫イド隊は「去年の必勝パターンです」ときょーこさんが言ったように前年とおなじく「ちぃちゃん→きょーこさん→みかりん→なのちゃん」の順番。
 
最初にちぃちゃんがお題を引いたときに「これは名詞?? 動詞??」と言ってお題が変更。このときに松田さんに話を振られた湊元さんが「名詞ってなんだっけ」と言って再び会場に笑撃を与える。
 
改めてちぃちゃんが引いたお題をおなかのあたりからなにかをとりだすジェスチャーでつなげていく中で「あれっ、このジェスチャー見たことある気あする」とおもっていたら、まさに去年とおなじお題の「ドラえもん」で、若干動揺しながらなのちゃんが正解。本人たちも去年おなじ問題にチャレンジしたのをおぼえていたらしい。
 
2問目は順番を入れ替えて「みかりん→ちぃちゃん→なのちゃん→きょーこさん」の順番で、みかりんによる胸を張って立ちながら眉間に指をつく耽美的なポーズのジェスチャーをつなげていき、3人目のなのちゃんで会場からどよめきが起こりながらも、きょーこさんが自信を持って発した回答が「中二病」。しかし正解は「JOJO」。2問を終えて姫イド隊は1ポイント獲得。
 
最後にチャレンジするのは第4期『アニラブ!ガチャガチャ』のパーソナリティ3人、岩淵桃音さん、掛川渚さん、若松来海さんによるユニットgacha-pink。この日2度目の助っ人ガチャは見事に「SR湊元」。
 
ここでgacha-pinkは「若松さん→掛川さん→岩淵さん→湊元さん」という順番で勝負る。
 
若松さんがお題を引いて、2018年に話題になった「いいねダンス」のジェスチャーで無事にクオリティを下げずに最後まで伝わり、湊元さんは「ものの名前はわかる。♪アメリカ~。 DA PUMP!!」と答え、惜しかったということで松田さんが「DA PUMPの??」と返すと「アメリカ!!」と答えて残念ながら不正解。正解は「U.S.A.」。
 
弱気な声で「もうおうち帰りたい」と漏らした湊元さんは2番目に回り、「若松さん→湊元さん→岩淵さん→掛川さん」の順番で2問目に挑むものの、お題を引いた段階から若松さんから「湊元さんに伝わるかな」と言われ、実際にジェスチャーをやってみると本当に伝わってなかったらしく、岩淵さんに向かってジェスチャーしているときに松田さんに「余計なことはしなくていい」と言われながら若松さんのジェスチャーを再現して、岩淵さんもそのまま再現するも、凍りつきながら掛川さんの発した答えが「ヨガ」。これが見事に正解。松田さんからも「掛川さんファインプレー」の声。
 
ちなみにこのお題を岩淵さんは「組体操」、湊元さんは「しゃちほこ」だとおもっていたらしい。gacha-pinkは2問終えて1ポイント獲得。

 

 ユニット対抗戦 その2 2018年クイズ

 

ジェスチャーゲームを終えた段階で全チーム1ポイントずつという状況で次の2018年にまつわるクイズを4人で1文字ずつスケッチブックに答えて4文字そろうと3ポイント、4人のうち3人が正解していると2ポイント、正解者がそれ以下だと0ポイントという企画へ。これも各チーム2問ずつチャレンジ。
 
順番を決めるくじをmirabilisから朝日奈さん、姫イド隊からみかりん、せぞんから草本さん、gacha-pinkから若松さんが引き「姫イド隊→mirabilis→gacha-pink→せぞん」の順番でのチャレンジに決定。
 
「ヒット中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』はイギリスのバンドQUEENのボーカリスト『○○○○・マーキュリー』さんのことをえがいた作品でしょうか」というのが姫イド隊の最初の問題。
 
姫イド隊の4人が出した答えは
ちぃ「フ」みか「レ」なの「ー」きょ「ー」
 
正解は「フレディ」でした。きょーこさんは「迷ったら伸ばす棒を書けばいいって教わったよ」という言ってたものの、残念ながら0ポイント。
 
4人の順番はそのままに、姫イド隊の2問目は「2023年に月への旅行が決まっているZOZOTOWNの社長は『○○○○友作』さんでしょうか」という問題。
 
姫イド隊の4人の回答は
ちぃ「ま」みか「え」なの「ん」きょ「わ」
 
正解は「まえざわ」ということで2ポイント獲得。ジェスチャーゲームと合わせて3ポイントで姫イド隊はすべてのチャレンジを終了。
 
次はmirabilisの4人が著運し、1問目は「ワールドカップのグループリーグで日本対コロンビア戦で後半28分に決勝点をヘディングで決めて日本をグループリーグ、サポーターの掲げたフラッグが話題になり、2018年の流行語大賞にもトップ10入りした『○○○○半端ないって』『○○○○勇也』選手の苗字は」という問題。
 
ここで松田さんがヒントを与えようとしてしゃべってるうちにうっかり「もともとは大迫選手が・・・」と答えを言ってしまい会場がざわついたものの、回答者の中に聞こえていなかった人もいたり、聞こえた人は正解をわかっていたということもあってそのまま問題が続行。湊元さんは「本日MCふたり、ポンコツです」と松田さんをフォロー。
 
mirabilisの4人の出した答えは
雨宮「お」藤本「お」和泉「ふ」朝日奈「こ」
 
ということで2ポイント獲得。
 
続いて2問目は「夏の甲子園で準優勝した秋田県代表の高校は『○○○○農業高校』でしょうか」という問題。シンキング・タイム中に「もうしゃべらないよ」とだんまりを決め込む松田さんと対照的に湊元さんは「わたしこの問題わからないから話せる」と笑いながらしゃべり続けてました。
 
ちなみにしゃべりながら回答者がなにを書いてるのかを後ろに回ってのぞきこむのがこの日の湊元スタイル。
 
mirabilisの4人の出した答えは
雨宮「こ」藤本「な」和泉「あ」朝日奈「し」
 
正解は「かなあし」ということで2ポイント獲得。ジェスチャーゲームと合わせて5ポイント。この段階で残念ながら姫イド隊の優勝が消えてしまう。あぁ・・・バーベキュー番組・・・
 
3組目のチャレンジは3人組みのgacha-pink。ここでどこからともなく「み~なもとっ!!」というコールが起こり、いつしか会場全体が湊元コールを叫ぶ中で出たのは「SR湊元」。
 
1問目は「2月に行われたピョンチャンオリンピックで銅メダルを獲ったカーリング女子日本代表がハーフタイム中の食事をとる姿が『○○○○タイム』が話題となりました」というもの。この問題に4人が完全にフリーズ。ジェスチャーでヒントをくれようとするファンのかたはいないかとキョロキョロする湊元さんに気づいた松田さんが「会場を見渡さないの」と釘を刺してひと笑い。
 
gacha-pinkと湊元さんの答えは
若松「お」掛川「に」岩淵「か」湊元「つ」
 
正解は「もぐもぐ」ということでまさかの1文字も合わず0ポイント。がっかりするgacha-pinkの横で、全員不正解で責任を負わずに済んだ湊元さんだけがちょっとだけ安心した表情。
 
2問目は「今年女子テニスプレイヤーの大坂なおみ選手が日本人といて初めて優勝したのは『○○○○オープン』でしょうか」という問題にgacha-pinkのメンバーから「もうスポーツやだ!!」という悲鳴があがり、松田さんが「これはスポーツ以外にも映画なんかでも使われますよね。泣いたとか」という優しいヒント。
 
そしてgacha-pinkと湊元さんの答えは
若松「れ」掛川「ん」岩淵「べ」湊元「い」
 
正解は「ぜんべい」ということで2ポイント獲得。ジェスチャーゲームと合わせて3ポイントで全てのチャレンジを終了。残念ながらmirabilisに届かず。
 
ユニット対抗戦のトリを務めるのはせぞんの3人。再び湊元コールが起こり、湊元さんの口から「みんなもっとせぞんのことをおもってあげてください」という言葉を発した中で出たのは「松田さん」。最後の最後でついに松田さん出撃。さっきの言葉から一転「松田氏がポンコツということを知らしめるときがきた!!」と歓喜の湊元さん。
 
1問目は「テレビ朝日系列で『○○○○ずラブ』というドラマが今年4月から6月まで放送されて話題になりました」というもの。
 
あとから振り返ってみるとこれはスタッフさんからのサービス問題だったのかもしれないなぁという気がしなくもない。なんといってもここで0ポイントになってしまうとその時点でmirabilisの優勝が決まってしまうのだから。
 
ということでせぞんと松田さんの出した答えは
草本「お」涼本「っ」松田「さ」峯田「ん」
 
見事に全員正解で3ポイント獲得。次の問題で3人以上が正解すれば逆転優勝という状況の中で出された最終問題はgacha-pinkを苦しめたスポーツ問題。
 
「2月に行われたピョンチャンオリンピックで日本女子スピードスケート史上初の金メダルを獲得したのは『○○○○奈緒』でしょうか」というもの。
 
「これはボケたほうがいいのかな」という余裕の松田さんとは裏腹に頭を抱えるせぞんのメンバー。
 
そして4人の出した答えが
草本「こ」涼本「た」松田「い」峯田「ー」
 
正解は「こだいら」ということで、残念ながら0ポイント。慌てて涼本さんが自分の答えに濁点をつけるものの時すでに遅し。あと1点およばず、ジェスチャーゲームと合わせて全部で4ポイント。優勝がmirabilisに決定。
 
優勝の目録を代表で受け取った藤本さんは泣きまねをしながら「なんもいえねぇ」などの名言を引用しながら祝福の拍手を浴びた。

 

 ライブ みかりん ~ なのちゃん ~ 姫イド隊

 

ここで再びライブコーナーとなり、みかりんが登場。「わたしは番組で『ときめきを取り戻せ』というコーナーをやっていたんですが、今日はかわいい女の子たちにいっぱい会えてとてもうるおってます」と、緊張よりも楽しさが断然勝っている感じで『アニラブ』10期のオープニング曲"星屑フライト"を披露。
 
ライブ中も笑顔にあふれ、光る棒とコールでもりあがる中、間奏部分で「星屑パウダーいくよ~~!!」と言って手を胸の前でグルグルして星屑パウダーを作り、下手から上手にお客さんへ星屑パウダーを送っているときも「フゥ~~~ッ!!」と歓声があがるもりあがりぶり。余裕の貫禄すらある。
 
そしてみかりんに呼び込まれて登場したなのちゃんが12期のオープニング曲"シャルララトゥワティア"を披露。5月の『サタデーライブ!』で初披露したばかりの曲なので、ライブで歌うのは今回でまだ2度目。
 
初披露する前のニコニコ生放送の『Café de 姫イド』で『アニラブ』の先輩でもある姫イドの3人にアドバイスをもらっていたのが本当にもう遠い過去みたいにおもえるくらいに堂々ともりあげて「自分の中の乙女度が最高潮じゃないと出せない」とかつて言っていた最後のセリフも、生で見てこそという感じのかわいさが爆発していてすばらしいステージ。
 
"星屑フライト"から"シャルララトゥワティア"という流れをライブで目にするのは初めてだったけれども、想像以上の圧倒的な多幸感。
 
かとおもったら、MCの湊元さんから「姫イド隊のライブをもっと見たいという要望にお応えして、姫イド隊にも1曲歌ってもらうことになりました」というサプライズ。
 
イベント前は「4人がメドレーでソロの楽曲を歌うだけでもほかのユニットよりもライブの時間が長くなっちゃうんだから、きっと今年もメドレーだろうな」とおもってたところから考えると、4人のソロをフルで見れるとわかった段階で充分サプライズだったのに、さらに姫イド隊でも1曲なんてあまりにありがたすぎて、この日のできごとをどれだけ文字にしても、そのときの幸せな気持ちやそのとき見た光景のわずかばかりしか自分には再現できないのだなぁと書きながらおもってしまう。読んだ人の想像でおぎなってもらえる自信もない。
 
みかりんとなのちゃんのいるステージにきょーこさんとちぃちゃんが加わり"カラフルスマイル"が始まる。
 
それぞれのメンバーカラーを伝えながらも「違うカラーでもいいので、光る棒を持ってる人は好きな色振ってください」と言っていたこともあって、さっきまでみんなメンバーのカラーをわかって振っていた会場がメンバーカラーだけでなく白や黄色など見事にカラフルな色で染まる。
 
統率のとれていないコールが四方から飛び交い、音だけで聴くと混沌とした状況なのだけれども、とにかくすさまじい熱気をステージに向かって飛んでいく。
 
最初のほうにも書いたけれども自分の見ていた位置は半分よりも後ろだったので、それでもホールに響く声のすごかったので、多分ステージの上で歌ってる4人には自分よりももっとその歓声の圧力を全身で感じてたんじゃないかとおもう。
 
後日なのちゃんが「カラフルスマイルの時泣いてたりコールしてくれたりしてるみんなをみたらなんか気づいたら目から汗がでておった」とツイートしているようにライブ中になのちゃんの目から涙が。”シャルララトゥワティア”から2曲続けてこれだけ大きな歓声に包まれたらムリもないことかもしれない。
 
「それぞれの衣装で歌うカラフルスマイルに、なんだか泣きそうになっちゃって、告知の時にみんなの顔が見れなくなっちゃったのです」とツイートしていたのはMCの湊元さん。 
 
去年はなのちゃんのソロ曲はまだなかったので衣装も今年と違っていて、まっ赤なワンピースを着ていて、本人が「わたしめっちゃパーティー野郎」とのちに映像を見ながら振り返っていたのがいまとなっては懐かしい。
 
「今日の姫イド隊泣いちゃったな…」とツイートいていた中村さんは『アニラブ』13期では火曜日の藤本さんのディレクターを担当していて、自分が知る限りでも2015年の『放課後ライブ!姫イド隊』のときから『A&Gサタデーライブ!』や『A&Gオールスター』のパシフィコ横浜のロビーステージと、4年ものあいだ文化放送のスタッフとして姫イド隊を見守ってくれた人。
 
そしてこの日がおそらく中村さんにとって活動休止前最後の姫イド隊のライブなのだろうとおもう。中村さんだけでなくスタッフのみなさんに姫イド隊は愛されてきた存在だということを、こうしてまた『アニラブオールスター』に出させてもらえたり、サプライズで姫イド隊として1曲歌わせてもらえてたことから感じた。
 
姫イド隊の4人の2018年のライブはソロをふくめてこの"カラフルスマイル"が最後。イベントはまだ半ば過ぎというところなのに、こんなに泣いてしまう『アニラブオールスター』は初めてだった。

 

 アニラブ王座決定戦 2018

 

ユニット対抗戦の次はソロでのアニラブクイーンの称号と超!A&G+での1時間の特番権をかけた『アニラブ王座決定戦2018』。
 
1年前にクイーンになったのはこの日も参加しているせぞんの峯田さん。特別番組では涼本さんや草本さんを呼んで、せぞんが3人そろって出演したので、ここで姫イド隊の誰かがクイーンになれば、活動休止後に4人が超!A&G+で一緒に番組に出ることも夢ではない。2018年のクイーンは誰になるのか。
 
松田さんから出題された1問目は「湊元さんは納豆のタレを『A 混ぜる前に入れる』『B 混ぜたあとに入れる』」というもので、「そうです、ここからは運です」という言葉の通り、チーム戦のときのような一般常識クイズから一転、MCのふたりに関する情報からの問題。この形式で予選通過者ふたりを決定して、最後に決勝戦がふたりで行われるというルール。
 
1問目はみかりん以外全員が『A』という展開。これで答えが『B』ならみかりんは一気に勝ち抜け。その後の展開では予選通過が2人とも姫イド隊ということもありえる展開に期待が高まる。そして答えは『A』。残念ながらあっという間にみかりんが予選落ち。
 
2問目は「松田さんはおにぎりののりは『A パリパリ派』『B しなしな派』」という問題。『B 』を選んだのはmirabilisの和泉さんと朝日奈さん、gacha-pinkの岩淵さん、そして姫イド隊からはなのちゃんのわずか4人。そして答えは『B しなしな派』が正解。姫イドファンの希望はなのちゃんに託された。
 
『A』を選んだ出演者から激しい抗議を受け、「なんでおにぎりののりのことでこんなに責められなくちゃならないんだ・・・」と弱った声を漏らす松田さん。ちぃちゃんも「絶対パリパリのほうがおいしいです!!」と言っていたのでパリパリ派らしい。そしてせぞん全滅に会場がどよめく。
 
残った4人による3問目は「湊元さんはひとくちトマトのことを『A プチトマト』『B ミニトマト』と呼ぶ」という問題。ここでmirabilisが2手に分かれ、『B』には朝日奈さん、『A』には和泉さん、岩淵さん、そしてなのちゃんということで、朝日奈さんの勝ち抜けかかったこの問題の正解は『A プチトマト』。
 
残った3人による4問目は「湊元さんは東京タワーが『A 好き』『B スカイツリーのほうが好き』」という問題。ここで3人全員が『A』を選択。そして答えは『A』。
 
5問目は「松田さんがお風呂で最初に洗うのは『A 頭』か『B 腕』か」。全員が『A』を選び、正解も『A』。6問目は「松田さんが歯磨きをするのは朝ごはんの『A 前』か『B あと』か」。『A』を選んだのはなのちゃんと岩淵さん。『B』には和泉さんひとり。そして答えは『B』ということで和泉さんが勝ち抜け。
 
ここで問題がなくなり、なのちゃんと岩淵さんはじゃんけん勝負となり、なのちゃんが「パー」で岩淵さんが「チョキ」。ついに姫イド隊全滅・・・あぁ、活動休止後に4人そろって超!A&G+での特番出演の夢が・・・
 
決勝は「お年玉タイムアタック」という、はご板で紙風船を空中にバウンドさせながら、最後にゴールのボックスに入れるまでのタイムを競うというもの。
 
度重なるあいこが続いたじゃんけんにより先行は勝者の和泉さん。そしてこれがまさかの最後の最後で紙風船がボックスに入らず、スタッフさんの判定により失格。gacha-pinkの岩淵さんが余裕をもって紙風船をボックスに入れ、見事にアニラブクイーンに決定。
 
そんなクイーンがやりたい番組は「好きなにおいについて語る番組がしたいです。特に開けた瞬間の切りもちのにおいが最近好きなんです」とのこと。

 

 ライブ (せぞん ~ gacha-pink ~ mirabilis )~ 終演

 

イベントの最後はライブコーナー。まずはせぞんの3人が登場。
 
歌う前のトークで「さっき『せぞん』の3人の担当を考えたんです」と自己紹介が始まり、「せぞんの『せ』、セクシー担当涼本あきほです!!」「せぞんの『ぞ』、ぞんざい担当峯田茉優です」。そして涼本さんと峯田さんが声をそろえて「ん~~~、かわいい!!」という言葉に続けて草本さんが少し照れながら「草本夏明です!!」と言って会場が暖かい笑いに包まれる。
  
そしてイベントの開始時から守ってきた清楚キャラから一転、はじけたようにアニラブ13期のオープニング"君のオモいっ伝えたいっ!!"を披露。せぞんのイメージカラーの水色で埋まった会場のボルテージを一気に上げてる。
 
続くgacha-pinkの『アニラブ!ガチャガチャ』4期のテーマ曲"恋の予習はいらないよ"はかわいさにあふれ、会場は再びピンク一色に。あと1曲でイベントが終わってしまうといこともあって、コールや歓声もふりしぼるような声になっていく。
 
最後にmirabilisの4人が登場。和泉さんはおなじ事務所のVIMSの先輩である峯田さんと涼本さんからのいるせぞんから始まったライブのバトンをgacha-pinkを経由して受け取る。CDのジャケットで4人が頭につけてる花飾りの水色、ピンク、赤、黄色の4色の光が輝く中で13期のオープニング"ラブキミレボリューション☆"が歌われる。
 
雨宮さんは湊元さんとともに音泉ジュニアのメンバーでもあるので、客席だけでなくステージの脇でもそれぞれの想いでmirabilisのライブを見守っていたんだとおもう。
 
声優としてアニメの人気作品で大事な役を演じている朝日奈さん、すでにアニメに何本も出演してファンもたくさんいる雨宮さんや藤本さんのいるmirabilisが生で歌う"ラブキミレボリューション☆"はCDで聴く以上にメッセージに血が通って歌詞がリアルに響く。
 
GO GO 前向き クヨクヨしてちゃ
NO NO 前向き 夢へアクセス
ファイト 前向き ポジティブに
未来へ☆エボリューション
 
姫イド隊が活動休止するまであとたった1ヶ月。夢を叶えるにはその先もポジティブに前へ進んでいくしかない。姫イド隊の4人にとってmirabilisやgacha-pink、せぞんのライブがそのための活力になったらいいなとおもう。
 
mirabilisのライブが終わり、エンディングでそれぞれのユニットから代表者がひとことずつ言ってイベントが終わったのは予定より少し押した19時15分ごろ。
 
『本気!アニラブ』の6期、8期、10期、11期、12期、13期のオープニングに『アニラブ!ガチャガチャ』4期のテーマ曲、さらには姫イド隊の"カラフルスマイル"という構成で、ライブだけでも8曲も聴ける『アニラブオールスター』というのは初めての経験で、長くアニラブを見ている人、そして姫イド隊のファンにとっては最高のイベントだった。今年もありがとう『アニラブオールスター』。